街中が英語の先生!?イギリスのスワネージ留学とは?(飯田恵梨さんVol.2)

スワネージの町並み

スワネージの町並み

 

■街中が英語の先生!スワネージでの留学生活とは?

 

 

–次にスワネージの事を教えていただけますでしょうか。まず、恵梨さんが感じたスワネージはどのような街でしたか?

 

はい、まず一般的な所で言うとスワネージはイギリスの南の都市で、リゾート地としても人気な街です。

また、私自身、すごく素敵だと思ったのは、街中が英語の先生のような場所だった事です。例えば文房具屋さんに世界地図を買いに行った時に「Map」の発音を教えてくれたり。

見渡す限り日本人もいなかったですし、本当に素敵な街で今でも大好きです。私がいたのは3月〜6月だったので、みぞれやヒョウが降ったりで、すごく寒かったんですけどね(笑)

 

–スワネージの語学学校ではどのような事を学ばれていたのですか?

 

はい、申し込んだコースとしてはGeneral English(一般英語)だったのですが、実際はケンブリッジ英検を受けるためのクラスでした。ですので、在英中にケンブリッジ英検のFCE(First Certificate in English)のコースを受講し、留学中にテストを受けました。

 

※FCE:ケンブリッジ英検の5段階中真ん中のランク、合格すると世界で英語でビジネスができる証明になる。(TOEICだと一般的に800点以上と言われている。)

 

–申し込んだのは、General Englishのコースだったのですよね?なぜ、ケンブリッジ英検のクラスなってしまったのですか?

 

はい、実は私がいた学校は田舎のとても小さな学校で2クラスしかなくて。だから、レベルチェックテストで上のクラスになると必然的にケンブリッジ英検のFCEのクラスになってしまうんです。

ですので、ケンブリッジ英検を受ける事になってしまったのはたまたまです。

 

 

–えっ、日本でのキャリアを意識して資格を取ろうと思ったわけではなくて?
いえいえ、全然(笑)

ただ、FCEを取ると世界中でビジネスができるという証明になるので、その事自体は、私には魅力的でした。また、英語学習に目標を持てたのも、モチベーションアップにつながったと感じます。

 

–ちなみにテストの結果はいかがでしたか?

 

それが、残念ながら落ちてしまって。。。でも、その後に日本で再受験してなんとか合格しました。

 

–あっ、日本でも受けられるんですね!ちなみに、スワネージでは、英語の発音の方は大丈夫でしたか?

 

はい、田舎街だと、英語の発音を気にされる方も多いと思いますが、南の方は奇麗な発音だと聞いていたのですが、本当に聞き取りやすかったです。マンチェスターやスコットランドなどだとすごく訛(なま)りが強いと思うのですが、スワネージはそんな事はなかったです。

個人的には、ロンドンの方がすごく訛(なま)りが強かったように感じます。ロンドンは色んな人種がいるので、街中で英語が本当に聞き取りにくい事が多くて。街で奇麗な英語に出会えたらラッキーという感じでした。

 

※飯田さんは、スワネージ留学から帰国した3年後に、ロンドンにワーキングホリデーで2年間滞在されています。

 

–留学中の1日の過ごし方はどのようなものでしたか?

生活されていた寮の写真

生活されていた寮の写真

 

はい、1日の過ごし方は、本当に勉強ばかりでした。お金がなかったのもあるのですが、本気でケンブリッジ英検に受かりたくて。

午前中は学校、午後はずーーーっと勉強するの繰り返しです。学校の寮に住んでて、キッチンもあったので、学校の寮の中でほぼ1日を過ごす感じでした。

マルタ島でもそうだったのですが、スワネージでは日本人もほとんどいなくて、本当に「英語学習」に集中できた留学生活だったと感じます。

 

 

■帰国後、念願の英語を使った仕事に就く事に!

現在のえりさん

現在の恵梨さん

 

–では、次に恵梨さんの留学生活がどのように自分のキャリアに影響したかを教えていただけますでしょうか?

 

はい、まず、帰国後すぐに貿易実務の仕事に就いたので、英語がダイレクトに自分の生活に入ってきたのが留学前との大きな変化でした。

 

–入社条件に英語力が影響はしたのでしょうか?

 

はい、採用前に英語の試験があったので、それを受けて入社する事ができました。

 

–仕事は英語メインで行なっていたのでしょうか?

 

はい、仕事は英語を使う事が多かったです。バリバリ英語で働いた経験があったわけではないので、いっぱいいっぱいでしたがなんとかこなしていきました。

結局、この時点ではケンブリッジ英検は落ちてしまっているので、「英語がすごくできた」というわけではないのですが、思い切って留学したおかげで英語を使う仕事ができるようになったのは、本当によかったです。

 

–完璧ではないと英語力で実務を行う時に一番大変だった事はどのようなものでしたか?

 

はい、もう本当に電話が大変で怖かったです。

 

–英語での電話は相手がネイティブじゃなかったり癖のある英語だと大変ですよね汗

 

そうなんですよ。もう本当にギリギリな感じで、全部メールにしてほしかったです。。。

 

 

「自分の悩んでいた事は、悩む必要がない事だった。」

留学中の写真

 

 

–帰国後、英語を使った職業に就くことができた恵梨さんが、後にワーキングホリデービザでまたイギリスへ行くことになった理由を教えていただけますでしょうか?

 

はい、仕事で英語を使える環境は日本にあったのですが、実はマルタ島にいた時点で「私には海外が合う」という事に気づきました。

海外だと早寝早起きできるし、肌も調子がよくて。後はヨーロピアンともすごく気が合いました。だから、留学を終えた時から「もう一度海外に行こう!」という気持ちで、日本での仕事はそのためのステップだと思っていました。

 

そして3年を経て27歳の時にワーキングホリデービザに当選したので、ロンドンで働く事になりました。

 

–おぉ、それで次は留学からワーホリで海外で働く事になったのですね!恵梨さんの4ヶ月の留学が人生にもたらせてくれたものはを一言で言うとなんだったと思いますか?

 

一言で言うのであれば「自分の悩んでいた事は、悩む必要のない事だった」と気づけた事だと思います。

 

–具体的にどのような事に悩まれていたのでしょうか?

 

海外に行く前は「友達と価値観が違う事」」「女性の幸せのためにはいずれ勉強した事を犠牲にしなければいけない」「留学したらすごいキャリアを築かなきゃいけないようなプレッシャー」とか色々と思っていました。

ですが、そういう事も含めて、留学中に触れた様々な価値観や、日本といったん離れた生活をしたおかげで「あ〜、そういうのって悩まなくていいんだなぁ。」と思うようになって、すごく気持ちが楽になりました。

 

–留学する事で少しキャリアから外れてしまう事に対する不安はありませんでしたか?そして、23歳の頃に悩んでいた自分に対してアドバイスするとすればどのような事でしょうか?

 

実はキャリアを外れる事への不安自体はあまりありませんでした。私は30歳まではモラトリアム期間と決めていたので、「やりたい事は全部やろう!」と思っていたからです。

今から考えると何も考えていなかったのかもしれませんね(笑)

ただ、あの頃、悩んでいた自分にアドバイスをするのではあれば「失うものって思ったよりも少ないから悩む必要はないんじゃないかなぁ」という事です。

今でも、留学に関する相談を受ける際もこのようにアドバイスをしています。留学前は些細な不安をすごく大きな事に感じてしまったのですが、今考えると本当に悩む必要がなかった事だと思います。

短い留学期間でしたので、必ずしも全ての目標を達成できたわけではないのですが、「あの留学は今の自分の道筋を作ってくれた留学だった」と感じています。

 

–なるほど、恵梨さんが留学中に得たものが、今の恵梨さんの人生を作ってくれたのがすごく伝わってきました。恵梨さん、本日はありがとうございました!今後の活躍も期待してますね!

 

 

 

 
 
榎本 晋作
28歳の時にワーキングホリデーでイギリスに。ロンドンでは留学エージェントの立ち上げを経験。在英中に立ち上げた自身のブログは日本ブログ村PV(アクセス)ランキング1位。帰国後『イギリス・ワーホリ留学ガイドブック』を電子書籍にて出版し、Amazon海外留学対策ランキング1位を獲得。高3時点での英語の偏差値は32。(今でも苦手です。)