女子大生がアフリカでインターン!?21歳の少女がタンザニアで得た物とは!?(松本如沙希さん)

滞在していたダルエスサラームの街並み。滞在していたダルエスサラームの街並み。

 

■タンザニアで暮らすってどんな感じ?

 

-松本さんがいたのはタンザニアのどんな都市だったのですか?

私が滞在していたのは、「ダルエスサラーム」というタンザニアでも一番大きな街でした。

アフリカと言えば”サファリ”っていうイメージがあるかもしれないのですが、全然ちがって、ビルも立ち並んでいる街でした。

 

-都会だったのですね。治安は大丈夫でしたか?

タンザニアのザンジバル島の街の風景タンザニアのザンジバル島の街の風景。

 

先ほどお話ししたようにスリも発生してましたし、実際に生活していても決して日本のように治安は良い場所とは感じませんでした。

なので、「出かけるときにはなるべくカバンを持たない」や「暗くなったら絶対に一人で歩かない」など自分の身は自分で守るよう心がけました。

ただ、タンザニアに限った話ではないと思うのですが、先進国でも、海外で生活をするのであれば、常に安全面に気をつける事は大事な事だと感じます。

 

-住む場所はインターン先に提供してもらったのですか?どうやって探したのですか?

オフィス兼住んでいた家。オフィス兼住んでいた家。

 

タンザニア到着時した当初の家は決まっていたんですけど、その次はインターネットで情報収集をしました。

Facebook上でダルエスサラームに住んでいる外国人用のグループがあったのでが、そこでいくつか候補先の家を見つけたりしました。

結果的には、インターン先の企業で勤めている人の家のシェアハウスに空きがでたので、そこに入る事になりました。

1ヶ月550ドルでちょっと高めだったんですけど、安心して暮らせるメリットは大きかったのでそこで住むことにしました。

 

-物価も気になるのですが、どのくらいでしたか?

タンザニアのご飯。タンザニアのご飯。

 

街で売っている物の値段ですと、ファンタは1本1000シリング(約60円)くらいでした。

あと、お昼ご飯は2000シリング(約120円)くらいで食べれるのですが、メニューはお肉とウガリ(トウモロコシやキャッサバをつぶして練ったこの地域での主食)とちょっとしたサラダがついてくるんです。

なので、いつも夕飯食べられなくなるくらいお腹いっぱいになっていました(笑)。

 

-そんなに量があるのに、安いですね~!

はい、私にはそれでも高かったんですけど、日本より全然安いですよね(笑)。ちなみに、自炊するよりも外で食べた方が安いと思ったので私は外食が多かったです。

 

-そういえば、言語はタンザニアって何語なのですか?

タンザニアはスワヒリ語が公用語です。

 

-お~!スワヒリ語。なんかかっこいい!松本さんは現地では何語で会話していたのですか?

タンザニアで食べていた食事旅行先のムシンバティで毎日食べていた食事。

 

私は現地日本人社員と方とは日本語で、会社の現地人スタッフとは英語で、買い物や移動の際はスワヒリ語で話していました。

 

-3ヶ国語を駆使していたのですね!すごい!

いや、スワヒリ語は本当にわずかな単語ができるくらいで、最初はすごく苦労しました。。

ただ、4ヶ月くらい経った頃に、急に単語がわかるようになってきたので、インターン中は、値段交渉くらいはできるようになれました。

 

-ちなみに休日は、どのような事を?

普段遊ぶ時は街の映画館に行ったりもしましたが、帰国前に女性スタッフとプチ旅行へ行ったりしました。

そうそう、途上国あるあるなんですけど、この時も、みんな待ち合わせより2時間も遅れてきたりなんて事もありました(笑)。

 

■タンザニアでのインターンシップの仕事とは?

現地スタッフと事務所で作業。現地スタッフと事務所で作業中。

 

-ところで、松本さんはタンザニアで具体的には何をしていたのですか?

私は”デジタルグリッド”という会社が提供する「ワッシャ(WASSHA)」というサービスに関わっていました。

サービス内容を簡単に言うと、電力量り売りサービスで、電気のない地域の方々に電気を提供することのできる仕組みを取り入れたものです。

ちなみに、デジタルグリッドというのは会社名でもあり、電力を蓄えておく機械の名前でもあります。

 

-タンザニアはまだまだ電気が普及していない地域が多いのですね。
「ワッシャ」というサービスを使って実際にどうやって現地の方は電気をゲットできるのですか?

WASSHAのサービスを利用しているKIOSK。WASSHAのサービスを利用しているKIOSK。

 

お客さんは、「デジタルグリッド」を経由して電力を得る事ができるんです。

簡単に仕組みを説明すると、「キオスク(KIOSK)」と呼ばれている、小さな個人商店が街中にあるんですけど、そこにソーラーパネルを置いて、まず電力を生み出すんです。

その電力を蓄えておくのに使うのが「デジタルグリッド」という機械で、キオスクのオーナーは専用のアプリ経由で、電力を売る事ができるんです。

つまり、ソーラーパネルで発電した電力を、お客さんが買えるようにするのが「ワッシャ」というサービスなんですよ。

 

-お客さんは、どのように電力を使えるのですか?

デジタルグリッドを使って、スマホを充電している様子デジタルグリッドを使って、スマホを充電している様子。

 

お客さんはキオスクでスマホを充電していくか、もしくは、レンタルのランタンを使って電気を持ち帰って使う事ができます。

 

 

-つまり、都会でも田舎でも関係なく、「ワッシャ」が提携している「キオスク」に行くと、電気を買えるということですね。

 

キオスクで買った電力はレンタルのランタンで持って帰れる。購入した電力で家が明るくなり、子どもたちは夜も勉強できるようになるそうです。

 

そうです!

なるべく多くの方に電気を届けたいので、多くの「キオスク」にワッシャを導入してもらえるようにする事も、私の仕事の一つでした。

 

-街の人びとへ広める前に「KIOSK」のオーナーさんに広めていく必要がありますよね。

どれくらいの電気を買いたいかは専用のアプリから遠隔操作ができるのですが、まずは

・この仕組みを理解してもらうこと
・実際に電力供給に必要な器具を「KIOSK」に取り付けること
・このサービスを使いこなせるように様々な機材を提供すること
・ひとつひとつ「KIOSK」のオーナーの方に説明すること

などを現地人スタッフと一緒に行っていました。

 

-でも、現地営業ってスワヒリ語ですよね?

はい。なので、実は、結構悔しかったんですけど、営業やその他ソーラーパネルの設置でもあまり役に立てなくて。。

 

-そうなりますよね、普通。。

ムシンバティという水道も電気も通っていない村にお泊まりした時ムシンバティという水道も電気も通っていない村にお泊まりした時。ココナッツを削っているところ。

 

はい、なので、「日本人いい奴じゃん」と思ってもらえるように愛想よく振る舞っていました(笑)。

タンザニアの田舎の方の方々は、外国人にあまり慣れていなかったりするので、「外国人の提供しているサービスだから不審だ」と思われないようにする事が結構大事なんですよ。

なので、「私は外国人だけどいい奴ですよ!」とアピールするようにしていたつもりです(笑)。

 

-きさきさんの笑顔、素敵ですもんね(笑)。「KIOSK」1店舗にサービスを提供するまでも結構時間がかかりそうで、根気がいりそうですね。トラぶったりしなかったですか?

 街でよく見る光景の一つ。トラックの後ろの乗るもの現地では移動手段だそう。街でよく見る光景の一つ。トラックの後ろの乗るもの現地では移動手段だそう。

 

トラブルというか、一度説明をしても「スマートフォンの操作がわからない」とか「電波が悪い」とかたくさん質問がきて、そういうのがすごく大変でした。

 

-定着するにはやはり双方の努力が必要そうですね。他にはどんな仕事をしていましたか?

他には、会社の事務所で毎月の収益計算をしたり、営業資料を作ったりなどです。

あと、機械のチェックや、「どうやったらこの電力量り売りサービスについて現地の方が理解しやすくなるかな?」とかを考えたりしていました。

 

-資料の作成は英語で?

はい、資料作成は全て英語でした。私が英語で作ったものを、タンザニア人スタッフにお願いしてスワヒリ語に翻訳してもらって完成させます。

 

-そうすると、英語力はかなり必要そうですね。。

いや、私は、「英語力は、片言でも意思を伝えられれば大丈夫だ」と感じました。

タンザニア人スタッフはみんな優しいので、片言でも熱意や思いやりが伝われば、理解しようとしてくれるんですよ。

 

 

なるほど!ところで、最初は「1ヶ月だけ行ってみてダメだったら帰ってこよう」と決めて日本を発たれましたよね?結局1ヶ月以上いられたのですか?

KIOSKのオーナーに一つひとつサービスに必要な機材の説明をするスタッフ。KIOSKのオーナーに一つひとつサービスに必要な機材の説明をするスタッフ。

 

はい!結局、なんとか半年間滞在し続けることができました。

でも、無給インターンでしたし、実は途中で資金が底をつきそうにもなり大変でした。。。

 

-え?お金が足りなくなってきた!?お住まいは?どうやって滞在し続けたのですか?

はい、なので、家賃を浮かせるために引っ越しました。

私はタンザニアにいる日本人コミュニティーにもよく顔を出していたのですが、そこでの縁もあって、日頃からお世話になっていた日本人の方が紹介してくださった方のお宅に居候させていただける事になったんです。

 

-居候!その手がありましたか!人に恵まれていたのですね。

はい、インターン中は、タンザニア人、日本人ともに色々な方に、本当に本当にお世話になって、なんとか半年間生き延びることが出来ました!

海外に行くと、「日本人とは一切関わりたくない!」という方も多いと思います。でも、やはり本当に困った時などは、価値観も比較的近く、言葉や文化も同じ日本人の方というのは、非常に大きな支えになってくれるのだと現地で感じました。

タンザニアでお世話になった日本人の方々とは、未だに交流が続いていますし、本当に素晴らしい方々に出会えたと感じています。

-インターンの仕事をするだけでなく現地でのコミュニティーに入っていき、繋がりを作ることもとても大事なことなのですね。

 

→【次ページ4/4】タンザニアで人生初げんか!?現地スタッフとの活動で苦労した事とは?

 

LINEで送る
Share on LinkedIn
Pocket

 
 
嶋谷梨沙
フリーランスライター。大学3年生の春にオーストラリア(ケアンズ)で3週間の語学留学。その後、休学して1年間のカナダへ2回目の留学。以降、ケニアやカンボジアなどの国で様々な活動を行う。キーワードは「ロハス」「マラソン」「ソーシャル」。2016年1月よりハネムーンマラソンに出発し、マラソン世界一周達成。