ヨーロッパに安く留学できる!?フォルケホイスコーレ@デンマーク(本間範良さん)

デンマークのホイスコーレに留学されていた本間範良さんデンマークの全寮制の学校「フォルケホイスコーレ」に留学されていた本間範良さん。

 

■今回、取材させていただいた留学PERSON

海外留学体験談インタビューマガジン留学Person。

今回インタビューさせていただいたのは、デンマーク留学経験者の本間範良(ほんまのりよし)さん(以下、本間さん)です。

本間さんは、34歳の時に仕事をいったん辞め、デンマークのヘルシンガーという都市に2ヶ月半留学。

現地では「フォルケホイスコーレ」と呼ばれる3食付きの全寮制の学校に通われていました。

なんと、このフォルケホイスコーレ、デンマーク政府が学費の一部を負担してくれるので、留学費用は、日本からの渡航費や生活費を合わせても約45万円程度で済んだそうです。

こんな話を聞いて

「えっ、そんな夢のような話があるの?」
「でも、フォルケホイスコーレってどんな事が学べるの?」

と言う方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、そんな疑問を解消するために、本間さんに、「フォルケホイスコーレでの留学生活がどのようなものだったのか?」をインタビューしてきました!

 

■「会社を辞める事ってあまりないし、せっかくだし行くか!

先生と本間さん

学校の先生と本間さん

 

–本間さん、本日はよろしくお願いします!

はい、よろしくお願いします。

 

–まず、本間さんがしていた留学について教えてください。

はい、34歳だった2010年の頃に、デンマークの”ホイスコーレ”という学校に1ターム(約2ヶ月半)留学していました。なので、社会人留学です。

 

–ホイスコーレ?

そうですよね、「ホイスコーレ」と言っても意味わからないですよね(笑)。

 

–はい、初耳です。詳しく教えていただけますか?

本間さんが通われていた学校の外観本間さんが通われていた学校の外観。

 

正式には”フォルケホイスコーレ”というそうです。正確な意味は少し違うかもしれないのですが、「自立した成人を育てる」をコンセプトにした学校です。

 

–学校名がホイスコーレなのですか?それとも、それは「大学」「専門学校」みたいに種類の事ですか?

はい、ホイスコーレは学校の名前ではなく種類の事です。僕が通っていた所は”インターナショナル・ピープルズ・カレッジ(International People’s College)“という学校名でした。

3食付きの全寮制で、授業の他、朝は朝礼や掃除があったり、夜は定期的にイベントがあったりもするんですよ。

授業も体育、美術、社会科学、文学のようなに様々なものが選択できました。

 

–ざっくり言うと、3食付きの全寮制の学校というイメージでしょうか?

学校で行われたハロウィンイベント学校で行われたハロウィンイベント。

 

はい、イメージはそんな感じでした。

 

–ちなみに、どうやってホイスコーレを知ったのですか?

知ったきっかけは、結構偶然でした。

「世界一周船の旅」みたいなのあるじゃないですか、留学前にあれに参加していたんですよ。

そのツアーの一つに偶然「デンマークの教育を見てみよう」みたいなのがあって、その時にホイスコーレの事を知りました。

 

–なるほど、事前に行かれていたんですね。ちなみに世界一周にはなぜ行こうと思ったのですか?

世界一周中の写真世界一周中。

 

ちょうど、世界一周に行く前は転職活動をしていたんですけど、その時にたまたま読んだ本に、その旅の事が書いてあって、それがきっかけでした。

僕は今まで、小学校から大学、そして社会人になるまでストレートに行ったので「どこにも所属していなかった時期」というものがなかったんですよ。

ですので、一度そういう時期を味わってみたくて、「会社を辞める事ってあまりないし、せっかくだし行くか!」というノリで決めてしまいました。

それで、世界一周に3ヶ月ちょっと行った感じです。デンマークに行ったのも、実は「何にも属してない期間を1回味わっちゃおう!」という結構軽いノリでした(笑)。

 

–社会人になってから、そういう期間があるのって貴重ですよね。でも、留学候補は他の場所もあったと思うのですが、なぜデンマークに?

ヘルシンガーの街並デンマーク(ヘルシンガー)の街並。

 

「他の国に留学する」という選択肢は全くありませんでした。

全くというか、他の国だとすごくお金かかるじゃないですか。僕の年齢だとワーホリもダメだったので、現地でお金稼ぐ事も難しいですし、すぐに予算オーバーでしたので。

 

–えっ、デンマーク留学って安いのですか?

はい、安かったです。

正確な数字ははっきりと覚えていないのですが、2ヶ月半で学費は28万円、これには寮費の食費や部屋代も含まれていました。

「飛行機代」と「もろもろの生活費」を合わせても45万円程度で済みました。

 

–45万円!?

本間さんがデンマーク留学前に買った本本間さんが留学前に購入された本。

 

はい、為替レートの事もありますし、今はもう少し高いかもしれないですけど、基本的に費用の2/3はデンマーク政府が補助してくれるので安いんですよ。

留学中は学校の寮生活で、ご飯も出るし宿もあるので、旅行とかに行かない限りは、他のヨーロッパ留学より全然安いと思います。

 

–そんな留学があったとは。。。申込は自力でしたのですか?

はい、世界一周中にデンマークに行った時に、事前に学校を見ていたので、自力で学校のサイトを見て申し込みました。

学校のサイトに募集要項があったので、それをダウンロードして、必要事項を記入して、ダイレクトに学校にメールした感じです。

ただ、僕の場合、申し込みがギリギリだったので、出発2週間前くらいに最終の連絡が来て行ける事が決まったみたいなハプニングはあったのですが(汗)。

 

–もし、2週間前に「ダメ」とか言われたらきついですよね(汗)。留学準備の期間はどれくらいあったのですか?

ですよね。準備期間は僕の時のタームが10月からだったので、8月に世界一周から戻ってきて、2ヶ月くらいでした。

 

–ホイスコーレに入るのにテストはありましたか?

街の様子街の様子。デンマークは街中で芸術的なものを見れるそうです。

 

僕の学校は、入学試験のようなものは特にありませんでした。サイトから申し込みをしてそのまま行けましたよ。

 

–英語でテスト受けるハードルがないのはうれしいですね!ちなみに、仕事を離れている期間が長くなると転職の事とか心配ではありませんでしたか?

 

それは特にありませんでした。僕にとっては何よりは「どこにも属さないで生きてみる事」の方が僕には重要でしたので。

ただ、今から考えると、事前に転職活動中にエージェントには行っていて、経理の仕事なら割とあったので、そういう安心感はあったかもしれません。

 

–なるほど、とりあえず求人情報だけはチェックしておいたんですね!

 

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榎本 晋作
28歳の時にワーキングホリデーでイギリスに。ロンドンでは留学エージェントの立ち上げを経験。在英中に立ち上げた自身のブログは日本ブログ村PV(アクセス)ランキング1位。帰国後『イギリス・ワーホリ留学ガイドブック』を電子書籍にて出版し、Amazon海外留学対策ランキング1位を獲得。高3時点での英語の偏差値は32。(今でも苦手です。)