ヨーロッパに安く留学できる!?フォルケホイスコーレ@デンマーク(本間範良さん)

 映像制作の授業の撮影中の様子映像制作の授業で撮影中の様子。

 

 

■英語は苦手だけど、発表できる場が欲しかった!

 

–授業についてもう少し詳しく聞かせてください。受ける授業は入学前に決まっているのですか?

いえ、学校によるのかもしれませんが、僕の所は「最低限これくらいの数の授業取って」というものがあっただけで、取る授業の種類は自由でした。決められた授業数を超えて取ろうと思えばいくらでも取れました。

僕の場合は、1日に3授業くらいで水曜日は授業なしという感じで組んでました。

 

–その辺は大学に近いですね。本間さんはどのような授業を取っていたのですか?

授業で使うものを作っている時授業で使うものを作っている時。

 

僕の取っていた授業は「英語、映画史、音楽(コーラス)、美術、ドラマ、体育、ムービー」などでした。基本的に全部英語名でしたので、日本語に訳すと授業名は微妙に違ったりするんですけど。

 

–英語の授業もあるんですね。ちなみに英語の授業も英語で行われるのですか?

はい、英語の授業も他の授業と同じで英語でしたよ。

 

–ですよね。よく考えたらデンマーク語で英語の授業されたらわけわからないですよね(汗)ちなみに本間さんは英語は結構できたのですか?

いや、それが全然出来ませんでした(汗)

 

–えっ!それでもホイスコーレに入れるものなのですか?

留学時はクリスマスの時期でした。留学時はクリスマスシーズンでした。

 

一応、申し込みをする時にチェック項目に「日常会話くらいできるか?」みたいなのはあったんですけど、「まぁ、大丈夫だろ。」と思って普通にチェックして行ってしまいました。

なので、かなり苦労しました(汗)。取った授業もよく見ると、英語力がそこまで関係ないものが中心なんです。

 

–あっ、確かに(笑)!それで授業は大丈夫だったのですか?

やはり、結構大変でした。特に聞き取りが。。

でも、救いだったのが、僕の行った国がデンマークだった事でした。

 

–というと?

デンマークの人は英語も喋れるんですけど、ネイティブほど速くないんですよ。ですので、ネイティブよりは全然聞き取りやすくて。

それでも聞き取れない時はあるので、聞こえる単語だけ判断したり、出来る限り録音して対応したりしました。

わからない所をあとでテープで確認する的な。

 

–なるほど、危機的状況に追い込まれると解決策は思いつくものなのですね(汗)。寮の中の様子寮の中の様子。寮の仲間たちから1人1人へのメッセージが贈られ、それが入った袋を帰国する人から順に持って帰ったそうです。

 

はい、そうかもしれません(笑)。

課題の締め切りとかも聞き取れてなくて、直前になって先生から「あれはやった?」とか言われて、「えっ!なにそれ?」みたいなのはあって苦労はしましたけど、なんとか乗り切る事ができました。

 

–英語が苦手な人には勇気が出る話ですね!授業は一クラス何人くらいいました?

少ない授業だと10人くらいで、多い授業だと、20〜30人くらいでした。

コーラスみたいな人気授業だともっと多くいましたけど。

 

–ちなみになぜ、コーラスの授業を取ったのですか?歌が得意だったとか?

いや、得意じゃないですけど、コーラス、ドラマ、ムービーの授業って発表があるじゃないですか。

語学力の課題はあれど、僕は「発表がある授業が取りたい」と思っていて。

 

–なるほど、そこは積極的なのですね。

動画制作中の様子動画撮影中の様子。

 

はい、授業で、自分が手を挙げてなにか意見を言うというのは、「質問を聞き取るのに必死な状態ではハードルが高い」というのもあって。

でも、発表であれば、自分からアウトプットする事ができるので、それをやりかったんです。

 

–確かに!言われてみればそうですよね!授業の他におもしろいものはありましたか?

“カルチュアルイブニング”というイベントが学校であったんですけど、これは楽しくてよく参加していました。

 

–それはどんなイベントなのですか?

カルチュラルイブニングの様子カルチュラルイブニングの様子。

 

国ごとに、自国の文化を紹介する”文化祭”みたいな感じです。

体育館のような所があるのですが、そこで2週間に一回くらい開催されていました。

みんな「自分の国の食事を出したり」、「自国の衣装を着て劇をする」など様々な方法で、自分の国を紹介するんですよ。

僕のタームの時はなかったのですが、日本の回もあったみたいですよ。

 

–おぉ、何かおもしろそうですね。

卒業式後、寮の仲間たちと

卒業式後、寮の仲間たちと

 

はい、これが結構おもしろくてよく参加してました。

チェコとか、パレスチナの話とか日本だとなかなか聞けないですし。他のホイスコーレに通っているOBの人も来たりして、楽しかったです!

 

■外国人って言っても色々いるんだなぁ。

インタビュー後の本間さんインタビュー後の本間さん。

 

 

–留学中や留学を終えて、何か本間さんの中で変化など感じましたか?

普通に考えたら当たり前なんですけど、留学中に「外国人と言っても色々といるんだなぁ。」と感じられるようになりました。

めちゃくちゃ明るい人だったり、シャイだったり、おっちょこちょいだったり、実はしっかりしてそうだけど「えっ、何言ってるの、この人」という事ばかり言ってる人だったり。

「この人は何人だからこんな感じ」みたいなものではなく「1人1人」で見られるようになったと感じます。

 

–確かによく考えると当然の事ですけど、なかなか日本にいると経験する機会が少ない事かもしれませんよね。

クラスメイトと卒業式でクラスメイトと。

 

はい、そうですよねぇ。

後は、そういう風に感じられるようになって、自分に周りの外国人が日本人と比べて「人生を楽しむのがうまいなぁ。」って感じられるようになっていきました。そういうのってやはり留学したからこそ感じられた事だなぁって感じます。

 

–なるほど!仲良くなると、価値観の違いとかもクリアにわかってきたりするのですね!短い期間でも、寮生活だとさらにそれを強く感じられるのかもしれませんね!

本間さん、本日は興味深い留学話ありがとうございました!

 

 
 
榎本 晋作
28歳の時にワーキングホリデーでイギリスに。ロンドンでは留学エージェントの立ち上げを経験。在英中に立ち上げた自身のブログは日本ブログ村PV(アクセス)ランキング1位。帰国後『イギリス・ワーホリ留学ガイドブック』を電子書籍にて出版し、Amazon海外留学対策ランキング1位を獲得。高3時点での英語の偏差値は32。(今でも苦手です。)