日本の高校を卒業後、エンターテイメントを学びにアメリカの大学へ留学!(吉田理恵さん)

滞在先のホストファミリーに親戚のお子さんが遊びに来た時の一枚。
滞在先のホストファミリーに親戚のお子さんが遊びに来た時の一枚。

 

■3ヶ月の語学学校を経て、コミュニティカレッジを受験!英語に苦戦した理恵さんをがんばらせてくれたものとは?

 

–現地の社会人も授業を受けに来るのですね!やはり日本ではあまり聞かない文化で新鮮です。
コミュニティカレッジでの事ももっと聞きたいですが、その前に語学学校の事を詳しく教えてください!

はい、もちろんです。

 

–いきなりの英語環境で大丈夫でしたか?

最初は全くと言っていいほど、喋れませんでした。

受験勉強をしていたのでリーディングはある程度できたのですが、リスニングとスピーキングは全然ダメで、、、

喋りたいことがいっぱいあるんだけど言葉が出てこなくて、最初は「イエス」か「ノー」か、もしくは「サンキュー」。その他は笑顔でごまかしていました(笑)

 

–やはり、高校を卒業して、すぐの時だと大変ですよね。

ピンクスホットドック「ピンクスホットドック」ハリウッド店。有名人が訪れる事があるそうです。

 

はい、最初は気持ちもきつかったのです。ただ、それは私だけではなく、クラスメイトも同様でした。語学学校には、各国から人種も年齢も様々な人が、みんな色んな事に挑戦するために頑張っていて、そういう環境にいる事で、私も頑張る事ができました。

 

–語学学校のクラスメイトにはどんな人がいましたか?

本当に色んな国の方がいました。私は韓国人や、台湾、タイ人が多いと思いましたが、他にも、スペイン人やヨーロッパ系の人も多くて、日本人も多少いました。

 

–年齢はみんな若いのですか?

いえ、年齢はバラバラでした。

当時の私と同じ19~20歳くらいの人もいましたし、大学や大学院に進学するために来ている人もいれば、30代の人もいました。ただ、共通していたのは、みんな何かしらにチャレンジするために留学に来ていたという事です。

 

–刺激的な環境だった事が想像できますね。語学学校に3ヶ月通った後はコミニティカレッジの試験ですよね?課題だったスピーキングとリスニングについてはいかがでしたか?

それが、どちらもまだまだでした。

リスニングについては3ヶ月経って、「だいたい言ってることが分かるようになった」というレベル。そして、スピーキング力に関しては、「自分の言いたい事を時間をかければ伝えられるようになった」程度でした。

ですので、「何か伝えたいことがある時は、事前に調べて準備して言いに行く」みたいな感じで、かなり必死でした!

 

–それでも、入学できたのですよね?

はい、ラッキーな事にコミュニティカレッジのテストには受かる事ができたので、夏休み明けの9月から入学する事ができました。

 

–願書等の準備はどれくらい前からしていたのですか?

コニュニティカレッジの願書は出発前から出してありました!ダンスや演技を学べる「パフォーミングアーツ」という学部があるのですが、その分野で有名な学部がある学校を調べて出しました。

でも、現地に行って情報収集したら他にもいい学校があるって教えてもらえて、結局、急遽変更して当初の予定とは別のコミュニティカレッジに入学しました。

 

 

■ビデオに字幕がない!「英語を学ぶ留学」と「英語で学ぶ留学」の違いとは?

in the school
コニュニティカレッジでのクラスメイトと。

 

–いよいよ「英語を学ぶ場」から「英語で何かを学ぶ場」に変わったわけですね!

そうですね。でも実は、最初から専門的な授業を受けられたわけではありませんでした。

 

–というと?

学校の中に、英語が母国語じゃない人のクラスで「ESL(English Second Language)」というものがあるんです。略して「ESL」と言われるクラスなのですが、このクラスである程度成績を上げないと他の一般のクラスが受講できないというシステムだったんです。

 

–まだ関門があるのですね(汗)その後に一般のクラスに入ってみてどうでしたか?

ESLが終わって初めて受講した歴史のクラスは本当に苦労しました。

皆で授業中に歴史のビデオを見て、それについてエッセイを書きなさいっていう授業だったのですが、ビデオに(英語の)字幕を出してくれなかったんですよ(汗)

 

–確かに、そこは字幕が欲しい所ですよね。

ファーマーズマーケットLAのファーマーズマーケット。

 

はい。でも、今考えれば、語学学校ではないので当たり前ですよね(笑)

 

–なるほど、それが「英語を学ぶ事」と「英語で学ぶ事」の違いなのですね。それでエッセイは書けたのですか?

すごく苦労しましたが、何とか。

大変だったのが、歴史の授業なので知らない単語もすごく多くて、それが全く聞き取れず。。

「このままじゃ宿題のエッセイなんて書けない。」と思って、悔しくて泣きながら先生にビデオを自分のPCに送ってもらうようお願いしました。家に帰ってから何十回もビデオを見ながら宿題をやったのを今でもよく覚えています。

 

–最初はそうやって1つずつ時間をかけて授業に出てたのですね。ディスカッションも日本より多いって聞きますがやはりそうなのですか?

はい、正直多かったです。

でも、そのおかげで「どうやって自分の意見を伝えて、どうやって自分をアピールするか」をすごく考える事ができたので、かなり鍛えられました。

 

–やはり、自分をアピールするのが大変だったのは英語だったから?

夜の街並。
夜のロサンゼルス。

 

いえ、英語というよりは「文化の違い」だったと思います。

というのも、私の主観ですが、アメリカのディベートって「こちらが喋る隙間をなかなか与えてくれない」と言う感覚なんですよ。日本だとどうしても礼儀として「相手が話し終えるのを待つ」というのがあると思いますが、向こうではそういうのが全然なくて。

かぶせてでも会話に入っていかないといけないので、何も意見がない人だと捉えられてしまう事が多くて、最初は「どこで会話に入っていくか」が難しかったです。

 

–確かに、海外のラジオを聞いていると「重ねて喋ってるのが印象的で、聞き取れないな」って思うことがあります。あれは、ラジオだからじゃなくて、普段からなのですね(笑)

きっと、自分の意見をいう事が重要視されている文化だからですよね(笑)でも、すぐに慣れました!

 

 

■「英語を間違えるのが怖い」。恐怖心を取り除くために理恵さんがチャレンジした事とは?

ミスアジアUSAの際、エントリーしていた皆さんと記念写真。
“Queen of the Universe”世界大会の際、エントリーしていた皆さんと記念写真。

 

–「英語を話す」っていう事に関してきっとみなさん一番苦労する部分だと思いますが、どのように練習していたのですか?

私は「シャドウイング」っていう勉強法で練習していました。最初は子どもが見るようなアニメを英語字幕を出しながら見て、追いかけながら自分も喋るという練習方法です。それをずーっと家でやっていました。

他にはホストマザーとできるだけたくさん喋るように意識したり、引越しをした時も日本人とは住まないようにしていました。

 

–意識的に喋る機会を作ることが大事なのですね!

はい、そう思います。あと、意識的にと言えば、留学中には、「人前で喋れるようになるためのアクション」をした事もありました。

 

–どのような事をされたのですか?

ミスコンに応募しました。

 

–え!ミスコンて大学でミスキャンパスを決める時みたいな、ドレスを着るいわゆるアレですか!?

そうです(笑)私が出場したのは「ミスアジアUSA」という全米の大会で、知り合いの人が応募しているのを見て私もやってみたいと思って応募しました。

 

–ミスコンをきっかけにもっと人前でしゃべれるようになろうと?

ミスアジアでは和装で出場している方も多かったそうです。
ミスアジアでは和装で出場している方も多かったそうです。

 

はい。というのも、英語力が上がって、ある程度コミュニケーションが取れるようになっても、まだ自分の中で「人前で喋る事が怖い」と感じてたんです。

でも、ミスコンでは、ステージに上がるまでに、インタビュー審査があるので、それが「人前で英語を話す練習になって、度胸がつくんじゃないか」と思い挑戦することにしました。「嫌でも人前で喋らなきゃいけない事をやろう」と思って。

 

–「○○の為に練習する、上手くなりたい」っていう動機を自分で作るのは、語学習得の上で結構大事なポイントなのですね。きっと。

そうかもしれません。私にとっては、「人前で喋らなければいけない機会を作る」というのは「間違えちゃう事がすごく恥ずかしい」というのを乗り越えるのに、すごく有効でした。

あと、インタビューの内容も日本の事について聞かれる事が多かったので、日本文化の特性や素晴らしいと思うところに関して、自分なりの意見をもつ機会になってすごくよかったです。

 

–やはり日本特有の着物は需要があったりするのですか?

あると思います!日本にしかない物だし、着ることができるアートだと私は思います。

また、ミスコンに出たことで、その後、着物のファッションショーやキャンペーンガールのお仕事に繋がったりもしてとても良い経験になりました。

 

→【次ページ3/3】4年制大学でのデザインインターン、LAでの生活に関して詳しく聞いてみました!

 

 
 
島津 彩
「旅行、ダンス、英語」好きなアクティブ女子。初めての海外旅行中に、英語がしゃべれず苦戦した体験から「英語喋れたらもっと楽しいんだろうな」と感じ、オーストラリアへの短期留学プログラムに参加。次は長期で世界へ!