「青年海外協力隊なら現場が見える!」村落開発普及員としてガーナへ!(Shokolaさん)

 銀行時代) 銀行勤務時代。ディーリングチームの先輩、上司達と

OL時代のShokolaさん。ディーリングチームの先輩、上司の皆さんと。とても優秀な方ばかりで、仕事の基礎を教わった貴重な社会人経験だったそうです。

 

「きっと、協力隊なら国際協力の現場が見れる!」丸の内OLから隊員へ!

 

–なぜShokolaさんは、青年海外協力隊に行こうと思ったのですか?

 

まず一番の動機は、大学時代までさかのぼります。大学の専攻が国際政治で、国際協力の授業では途上国のことがよく出てきたので、「いつか国際協力に携わりたいな」と当時思っていました。

そんな想いを抱えつつ、大学卒業後は普通に就職をして3年間は銀行で働いてました。

 

–もしかして丸の内OLってやつですか?

はい、まさによく言われる丸の内OLをやってました(笑)

その後、転職活動をしながら今後の身の振り方を考えていた時に、電車で協力隊の中刷り広告を見つけて、「そういえば、私、国際協力やりたかったなぁ。」と思い出したのが応募したきっかけでした。

 

–なるほど。元々国際協力には興味があったのですね。

ガーナの子どもたち

住んでいた村チラの小中学校での球技大会の時の様子。サッカーが一番人気で、大音量で流行曲をかけて踊り、販売されているお菓子やジュース片手にお祭り状態だったそうです!

 

はい、大学時代の授業がきっかけでしたので20歳頃からずっと興味ありました。

 

–でも、キャリアとかの事を考えると、日本の大学院や海外留学などもありえたと思うのですが、それは考えなかったのですか?

 

もちろん、当時は、修士とか留学とかも考えていました。でも、勤めていた銀行で、数字を扱う仕事ばかりしていたんですね。それがあまりにも現実的な生活とかけ離れたマネーゲームに感じてしまって。。

でも、協力隊だと、まさに現場に行くわけですよね。国連だとプロジェクト管理とか中央寄りの仕事が多いかもしれないですけど、「きっと、協力隊なら国際協力の現場が見れる!」と思ったんです。

私は「現場に行きたい!」と言う想いがすごく強かったので協力隊に行こうと思いました。

 

 

■青年海外協力隊には、どうやって行くの?

アフラス村の母子の写真。

巡回先のアフラス村の母子の写真。巡回していた村の中でも貧しかったが、村人の人たちはのどかでみなさん優しかったそうです。

 

–熱い想いを抱えて協力隊行きを決心されたのですね!ちなみに、青年海外協力隊で、行く国って選べるのですか?

はい、私が行った時は第三希望まで出せました。

 

–希望は国単位まで?それとも都市まで出せるのですか?

場所というよりは、仕事内容で応募する感じなので、募集されている「要請内容」単位で希望を出します。

 

–要請内容が見れる募集要項のようなものはありますか?

はい、「どの国のどの地域で何をするのか」という情報をJICAが一般公開しているので、それで見る事ができます。まずは「職種」といって仕事の種類を選んで、それからどんな国で、何をするのか、「要請内容」ごとに選んで応募する事ができます。

皆さん、応募前や応募後のキャリアについても考慮した上でどの要請に応募するかを決めていったりするんですよ。

 

–なるほど!青年海外協力隊って、行く国もやる内容も選べないと思っていたのですが、そうではないんですね。

森林サービス局スンヤニ事務所の屋外で。

配属先の森林サービス局スンヤニ事務所の屋外での1枚。収入向上活動のワークショップについて相談している時の様子。

 

はい、そうではないです(笑)要請内容にもよりますが、色んな国や地域から選べます。私の場合は、「こういう機会でないとアフリカはいけない!」と思ったのでガーナに応募しました。

 

–アフリカは遠いですもんね(汗)ちなみに、海外協力隊に応募するのに特殊スキルはいらないのですか?

 

要請ごとにやることがすごく違うので様々でしたが、私のような村落開発普及員とかは特にいりませんでした。

私の時の話ですが、子どもとか障害者と関わる職種や要請内容は、資格や職歴よりもコミュニケーション能力と適応性が求められる物が多かったです。ですので新卒者にも開かれている職種でした。

逆に看護師、教諭、自動車整備とかについては、「日本で何年かの職務経験が必要」など多少条件がありました。

 

–あっ、そうなんですね!なぜ、Shokolaさんが村落開発普及員(現:コミュニティ開発)の職種を選んだのですか?

二年間の活動の終盤、コベディ小学校の先生と一緒に植林と手洗いワークショップを行った時の写真

コベディ小学校の先生と一緒に植林と手洗いワークショップを行った時の写真。活動メンバーの保護者が見守るなか手作り石けんで手洗いを実演されたそうです。

 

私は環境教育、村落開発、青少年活動の3つで迷ったのですが、その時に行った応募説明会でアフリカのガボンに行かれていた方のお話がとても魅力的で、村落開発普及員に決めました。

「村落開発の方が活動の幅が広くていいなぁ。」と思ったのと、村の色んな年代の方と関われて、仕事の内容も自由に組み立てられるということにも大きく惹かれて応募しました。

 

–実際に行かれた方の体験談を聞ける機会があるのですね。

年2回春と秋に募集説明会があります。そこには最近まで行ってた人が自分の写真だとか服や物を持ち寄って、説明してくれるんですよ。

 

–それ、いいですね!私も行ってみたいです!海外で活動をされるという事は当然、言葉の壁があると思うのですが、語学力は大丈夫だったのですか?

 

派遣先の公用語によっては選考の際に多少語学力は関係あると思います。

例えば、イギリスの植民地だった国は英語が公用語の場合が多いので、TOEICのスコアが必要だったりとかもします。逆に、フランス語圏に行く人は、日本人でフランス語をしゃべれる人は少ないのでそこまで関係ないと思います。

私は、現地語に関しては派遣された後にホームステイなどで勉強する感じでした。

 

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榎本 晋作
28歳の時にワーキングホリデーでイギリスに。ロンドンでは留学エージェントの立ち上げを経験。在英中に立ち上げた自身のブログは日本ブログ村PV(アクセス)ランキング1位。帰国後『イギリス・ワーホリ留学ガイドブック』を電子書籍にて出版し、Amazon海外留学対策ランキング1位を獲得。高3時点での英語の偏差値は32。(今でも苦手です。)