「フィリピンでの経験が、今のNGOや国際協力活動の原点になりました」浦野聖さん。

 

■同じ世界にある、それまで生きてきた環境とは別の世界を知りました。

フィリピンでの浦野聖さん

 

–英語は話せましたか?

 

私の話す英語は、カタカナ英語で、理解してもらえる人もいましたが、ホストファザーには伝わらなかったり、人によってそれぞれでした。

ホストマザーの英語は私にとってもわかりやすかったですし、私の言っていることも理解してもらえました。慣れているからかもしれませんが、ゆっくりと話してくれました。

フィリピンはタガログ語が公用語ですが、同じく英語も公用語です。

そういえば、指さし会話帳がすごい役に立ちました!(笑)

–初めての海外を、ボランティア活動を通じて体験されて、どうでしたか?

一言で、肌で感じた異文化体験でした。人生初の海外体験で、“食、住、環境、人、見るものすべて”が新鮮でした。

実はボランティア活動をしていた地域だけでなく、フィリピンではマニラに行くこともありました。そこではごみ山があること、ストリートチルドレンがいる状況を見て

「こんな世界が同じ世界にあっていいのか、あるのか。。。」と思いました。自分は日本でいかに恵まれた環境でぬくぬく生きていたかをとても実感しました。

 

–知らない世界を知り、更に活動分野が広がったのですね。

はい。この体験がきっかけとなり、後に国内や海外での「国際協力」に関する「ボランティア」活動やNGOへの就職にもつながりましたし、今の自分の「原点」であると思います。

NGOへ転職? 今回の体験以外に海外でもボランティア活動ですか?

はい。企業で勤めてからNGOに転職をしていますし、この時から6年後には、ドイツで一年間ボランティア活動をすることにもなったのです。

–その時の経験もぜひ次回お聞かせくださいね。

最後に、フィリピンにはまた戻りたいですか?

 

そうですね、何よりかけがえのないホストファミリーができて、自分のことをとても大切にしてくれて、とても嬉しかったですし、3週間滞在するとお互いすっかり仲良くりました。実はすでにその後、このボランティア活動とは別で、大学の卒業旅行などで3回訪問しています。

メールや手紙のやりとりを続けてきましたが、SNSを使って頻繁に連絡がとれるようになりました。当時5歳の幼稚園児だった娘さんは15歳のお姉さんになり、嫁入り時には何とか都合をつけて結婚式に参加したいと思っています。

 

–なんと!すでに3回も訪問しているのですね。ホストファミリーとはよほど相性が合ったのか、浦野さんらしく、人との繋がりを大切にしていますね。ホームステイ先の娘さんが結婚される時にもまた訪れることができたらいいですね。今日はありがとうございました。

人生の原点となったフィリピン。

 

【2015年7月18日追記】

浦野さんの第二弾記事配信開始しました♪

 

→人生の二大テーマ『国際協力』と『ドイツ』を合わせた経験が今の生き方に繋がりました。(浦野聖さんVOL.2)

 
 
嶋谷梨沙
フリーランスライター。大学3年生の春にオーストラリア(ケアンズ)で3週間の語学留学。その後、休学して1年間のカナダへ2回目の留学。以降、ケニアやカンボジアなどの国で様々な活動を行う。キーワードは「ロハス」「マラソン」「ソーシャル」。2016年1月よりハネムーンマラソンに出発し、マラソン世界一周達成。