「人生のキーワードに出会ったカナダ(バンクーバー・キャンモア)留学」(嶋谷梨沙さんVol.2)
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バンクーバー留学時代に現地の新聞に掲載される
■バンクーバーで英語教育の資格を取得、現地の新聞に掲載される事に!
–バンクーバーでは、どのような留学をされていたのですか?
まずは、2月の中旬から半年間、語学学校に通いました。最初の3ヶ月はGeneral English(一般英語)のクラスを受講し、その後に、”Teaching English For Children(TEC)”という、子どもに英語を教えられる資格をコースで、資格(Certification)を取りました。
–えっ、という事は、梨沙さんは英語を教える資格を持っているという事ですか?
はい、子どもにですが、一応、教える事はできるみたいです(笑)教える時に授業は英語で行うので、学校では英語でプレゼンなどもしました。
–1年前に英語の単位を落とした梨沙さんが英語で授業やプレゼンができるようになったのはすごいですよね。自分でも驚きませんでしたか?
確かにそう言われるとそうですよね(笑)今から考えると、すごいなぁと。
–その後は、どのような過ごし方をされていたのですか?
バンクーバーの日本祭りでよさこいダンスをした時の1枚
その後は、生活にも慣れ、クラスに少し飽きてしまったので、少し変化をつけたいと思いTOEFLのクラスを受講しました。
後は家族が来たりなどもありましたが、バンクーバーでの生活はおおまかに言うとそのような感じです。
–なるほど、バンクーバー留学中に何か印象的な出来事はありましたか?
あっ、そうだ!これ伝えなきゃと思っていたのですが、実は現地の新聞に載ったんです!
–えっ、新聞に?なんでそんな事に!?
これがすごい偶然が重なって!その日は朝から何かすごいハッピーな気分で、いい事が起こる気がしていたんです。
ルンルンな気分でいた時に、話していたチャイニーズカナディアンがNews paper photographerで、私を取材したいと言ってきてくれたんです。
若干、心配だったんですけど、「心の中のYES」という鼓動が止まらなくて引き受けました。1ヶ月後に、新聞に自分が載っているのを見つけて「おぉ、本当に載ってる!しかも、めちゃでかい!」と叫んでしまいました。
海外にいると何かと語学学校のことや心配ごともあって余裕のない日もあるかもしれないけど、気分をよくして過ごして行くというのはすごく大切なことだと思います。
ポジティブな心でいると、本当にポジティブな事を惹きつけるんだなぁと全身で感じた出来事でした。
■バンクーバーを離れ、キャンモア(Canmore)へ。ロハスとの運命的な出会い
大自然に囲まれた街キャンモア
–バンクーバーの後はキャンモア(Canmore)に行かれたのですよね?その理由はなんだったのですか?
もともと、どこか違うところに行こうとは思っていたのですが、バンクーバーにいた時に一番感じたのが「バンクーバーだとどうしても日本人多くて、日本語しゃべっちゃうなぁ。」という事でした。
「これでは、だめだぁ。。」「じゃ、私の興味のある事ってなんなんだろう?」「英語を勉強する以外にプラスで何かできないかなぁ。。」とか色々と考えていた時に、現地の日本語のフリーペーパーを見て「LOHAS(ロハス)」と言う言葉を見つけました。
その時に「なに、ロハスって!?持続可能で地球にも優しいライフスタイル!?」と思い、現地の日系エージェントに相談し、キャンモアにそれを勉強できる学校があるという事を知りました。
それがバンクーバーの隣のアルバーター州のBanffにあるキャンモアという所だったんです。そこの学校でロハスの資格が取れるコースを受けたいというのが私だけだったので、コースを開けてもらうために試験を受けて、晴れてキャンモアに行く事になりました。
–試験はどのようなものだったのですか?英語なので難しそうなイメージがあるのですが。
いえいえ、全然普通の語学力チェックでした。たまたま、フリーペーパーの端っこに見つけて、相談しに行ったエージェントの人がいい人で、テストを受けさせてくれるように手配してくれました。
–キャンモアではどのような生活をしていましたか?
1日を軽く説明すると、5:30に起きて、朝ご飯を食べて、6時過ぎに家を出てジムに行って10キロ走ります。そして、8時に家に戻り着替えて8時半には語学学校に行ってロハスを学びます。
16時頃に終わり、帰宅後にまたジムに行って筋トレして、18:30頃に晩ご飯を食べて、20時くらいまではみんなでゆっくりテレビとかを見たりして、22時半頃に寝ます。
–なんというか、全てが2時間早い感じの生活ですね。結構きつくなかったですか?
いや、慣れちゃえば本当に平気で、むしろ私、本当にこの生活が大好きなんです。今もその生活が本当にしたくて、将来そうしようと思ってます!
ロハスを学んでいる時に、ロハスな生活ができてよかったなぁと。
–あっ、これがロハスな生活なんですね。
街中が自然と一体となっているキャンモア
はい、これもロハスの一部です。
ロハスって難しいと思われがちなのですが、食べ物、環境、ライフスタイル(時間の過ごし方)などを通して、ストレスフリーな生活になってきて。
キャンモアは、バンクーバーみたいに映画館とかもなく、スーパーだけで後は山とかが多く自然に囲まれているのですが、そういう自然に近い環境がより体を元気にしてくれるんです!
バンクーバーだと遊びと言えばショッピングや映画とかだったんですけど、キャンモアではトレッキングしたり、キャンプしたりで、都会育ちの私は全然そういうのを知らなかったので、すごく新鮮でした。
今は東京にいるので、常に山が恋しいハイジ状態です(笑)
日本でロハスをテーマとした雑誌の編集に携わる事になったのですが、それはこの時の体験が大きいです。
■チャリティーマラソン大会との出会い
テリー・フォックスランの後に記念撮影
–他に梨沙さんがキャンモアで楽しかった事はなんでしたか?
あぁ、まずは日本語をしゃべらない事でした。
バンクーバーの時とは違い、スイス系の人が多くていっぱい友達ができました。国籍問わずRisaという名前のクラスメイトが私含めクラスに3人もいたのも楽しかったです。
もちろん、日本人もいたのですが、日本人同士で「日本語はしゃべらない」というルールは作っていて、みんなで徹底して英語をしゃべる環境を作っていました。
後、友達たちと「テリー・フォックスラン」というチャリティーマラソンをみんなで走ったのがすごく思い出に残っています。本当にすごく楽しくて、帰った後にふと
「私たち、みんなですごく楽しんで、その参加費がチャリティー(※キャンモアの病院に癌病棟を作る)につながっているのって、すごいなぁ。私も日本でこれを開催する側になりたい。」
と思ったんです。
それが今、チャリティーマラソン大会の運営事務局メンバーとしての活動につながっています。
ホームステイ先を4回変えたり、少しロハスに対して神経質になり過ぎたり(シャンプーも食べるものも全てオーガニックじゃなきゃいけない と意識しすぎたり)などはあったのですが、キャンモアでロハスと出会えた事が私の人生に大きな変化をもたらせてくれました。
■人生のキーワードを海外で見つける
帰国後、テリー・フォックスランのようなチャリティーマラソン大会を開催する側になりたいという夢を叶える(Paracup2012大会の様子)
–梨沙さんのお話を伺っていると、海外で出会ったものをキーワードにして、日本での活動の幅を広げているように感じるのですが、梨沙さん自身はその事についてどう思います?
はい、そうだと思います。キャンモアでの「ロハス」「テリー・フォックスラン」に出会ったのもそうなんですけど、その他にコスタリカ、カンボジア、ケニアとかでも素敵な出会いがあって。
今では、定期的に海外に行かないと多分、活動が停止するくらいになっちゃって。英語が嫌いで単位まで落として、自分にグローバルは無理かなぁと思っていたのですが、なんだか不思議な感じです。
–私も海外チャレンジしていく梨沙さんの話を聞いて成長スピードに驚かされました。最後に梨沙さんの今後の夢を教えていただけますか?
はい、私は今後フリーランスのライターやランニング大会のイベントコーディネーターとして活動しながら、将来的には、大好きなカンボジアでオーガニック農業について追っていきたいと思っています。あとチャリティースポーツも。
1年のうち、海外半分とか自由に行き来できる感じで過ごしていけるように今後は自分の力を磨きながら活動していきたいと思っています。
–本当にボーダレスな生き方うらやましいです。梨沙さん、ありがとうございました。これからも夢に向かってがんばってくださいね!