私の人生を豊かにしてくれたスウェーデンでの交換留学(堀田有里さん)

イベントに一緒にいった時の写真

■家族を大切にするスウェーデンの育休制度♪

 

–次に有里さんが感じたスウェーデンそのもの魅力の事について聞かせてほしいのですが。

スウェーデンの魅力ですか?話し出すと長いですけどいいですか(笑)

 

–もちろん!熱く語っちゃってください!

スウェーデンの風景1

 

これは私が学生という立場であった事が前提なのですが、まず社会がすごく平等でオープンだと感じました。

例えば、スウェーデン王室にはフィリップ王がいるのですが、一般人でも国王に対して「ヘイ、フィリップ!」と言えるくらいの平等さだったりするんですよ。

 

–そうなんですね、イギリスに例えると「ヘイ、エリザベス!」的な。 

はい、まさにそういう感じです(笑)そして、家族の在り方がすごく素敵なんです

 

–家族の在り方とは?

一緒にイベントにいった友人たちと

 

スウェーデン人は、家族との時間をすごく大切にしているんです。夏休みも4週間とったりとか、産休、育休っていうのも保証されてたり。

私がスウェーデンにいた時に、「すごくいいなぁ」って思った制度が1つあって、父親が育休を取らないと、母親の育休が減らされるんですよ。「子どもは両親二人で育てるものという価値観が根づいているのだと思います。

家族との時間を何よりも大切に考えてるというところが、すごいいい価値観だなぁと感じました。

 

■街中がアーティスティックなスウェーデンは無駄におしゃれ?

リンショーピンの街並

 

–街とかはどうでしたか?

もう、これいい意味なんですけど、街中が無駄におしゃれなんですよ!

 

–おもしろい表現ですね(笑)どんな風におしゃれなんですか?

 

大学や図書館がとにかく北欧デザインで統一されていて、おしゃれなんです!

私のいた大学には、すごい大きな写真で、片側に「ほおづえついてつまんなそうにしている女の子」の写真が貼られていて、もう反対側の壁にはその女の子に対して、くしゃくしゃにした紙を投げてるオブジェみたいなのがいっぱい貼られているんです。

街中、どこに行っても、そういう感じで、何か楽しめるアーティスティックな要素があるんですよ。

 

–そういうの探しているだけでも楽しそうですね〜。

スウェーデンの街並

 

そうなんです。後は、街や大学の中のカフェが、日本の代官山とか表参道くらいおしゃれでなんです。

たとえば街の図書館には子どもサイズのムーミンの椅子がそこらじゅうにあって、そこにスナフキンとかミーとかおいてあったりして。

 

–田舎でも代官山、表参道レベルってすごいですね!住んでるだけで、楽しそう。

そうなんです!本当にそういうのが好きで、1ヵ月ステイ延ばしちゃいました。カフェのインテリアが本当におしゃれで、毎回色んなカフェに行く度に、写真撮ってました!

 

後、お茶を飲むFika(フィーカ)っていう文化があるので、街中の職場とか学校のソファーもおしゃれで。

 

–Fika(フィーカ)とは?

FIKAで使っていたソファー

 

FIKAは、カフェとか職場でコーヒーを甘いお菓子や小さいクッキーとかと一緒に飲みながら休憩するものです。

みんなで、持ち回りでお菓子やパンを作ってきて食べるんですけど、これがすごく楽しくて。私のスウェーデンびっくりリスト上位なんですけど、男性でも普通にホールケーキとかを作れたりするんですよ。

友達から聞いたんですけど、小学校の教室とかにもFika用のソファーがあったりするそうです。それぐらい国民はFikaなしでは生きられないという事なのかもしれません。

 

–なんか、聞いているだけで楽しそうですね。有里さんは何か作って行きましたか?

FIKA用のお菓子

 

私も何回か作りましたよ!アップルクランブルみたいなやつとか、あとブルーベリー入ったケーキとか。

 

–スウェーデンって街中が楽しそうですね。

スウェーデンのカフェ

はい、そう思います。特に高いお店とかに入らなくても、街を歩いたり、カフェめぐりをするだけでもスウェーデンは相当楽しいと思います!

 

 

■「大変だけど、自分がやりたい道を目指していく方がより豊かな人生になる」

取材後のゆりさん

 

–最後に、留学後の事を教えてください。留学を終えて、有里さんの中で何か変化を感じたりしましたか?

うーん、自立したというか、大多数の流れに乗らなくていいなって割り切れるようになったと感じます。

 

–大多数の流れに乗るとは?

日本だと「自分も何歳だからこうしなくちゃいけない」っていうのがあると思います。でも、スウェーデンは、そういうのをあまり感じなくて。ワイン好きのお母さんがフランス語勉強しだして、10代の子どもがいても、旦那さんに子供を預けてフランスに留学しちゃったり、28歳や29歳でも普通に大学に通っていたり。

そういうのを見ていて「自分がやりたい道を大変だけれども目指していく方がより豊かな人生になる」と感じました。

だから、これからスウェーデン人みたいに私もフレキシブルに生きて行きたいなぁと思っています!

 

–予期していなかったスウェーデンという国が結果的に、有里さんの生き方に大きく影響したんですね。まさに運命を感じます。これからも、規定の枠にとらわれない活躍応援してますね!

 

■参照リンク:
スウェーデンがますます父親に優しい国に 育休が3カ月に延長される
スウェーデン式コーヒータイム「フィーカ」とは

 

 

 
 
榎本 晋作
28歳の時にワーキングホリデーでイギリスに。ロンドンでは留学エージェントの立ち上げを経験。在英中に立ち上げた自身のブログは日本ブログ村PV(アクセス)ランキング1位。帰国後『イギリス・ワーホリ留学ガイドブック』を電子書籍にて出版し、Amazon海外留学対策ランキング1位を獲得。高3時点での英語の偏差値は32。(今でも苦手です。)