オーストラリアでの保育園実習!「みんな、違っていて当たり前」は幼児教育から。(三沢敦子さんVol.2)
|■今回、取材させていただいた留学PERSON
留学体験談インタビューマガジン留学Person。
今回、取材させていただいたのは、前回「オーストラリア(シドニー)の専門学校で幼児教育を学ぶ留学体験(三沢敦子さん)」の記事で紹介させていただいた三沢敦子さん(以下、敦子さん)です。
大学を卒業後、旅行会社に勤務されていた時に「今なら、人生の選択肢を増やせる!」 と思い、オーストラリアの幼児教育(Child care)が学べる専門学校に留学を決意された敦子さん。オーストラリアでは、シドニーにある専門学校「MEGT」に入学し、幼児教育のAdvanced Diplomaを取得されます。
前編では、敦子さんの留学前の話や、専門学校での学生生活などの様子を紹介させていただきましたが、後編では、現地の保育園(Child care center)での実習、アルバイト、そして敦子さんの留学後のキャリアについてご紹介させていただきます。
■「違っていて当たり前」。ネイティブではない日本人が、オーストラリアの保育園で教えるという事。
Childcare Centerで子どもと戯れる
–敦子さん、今回もよろしくお願いします。
はい、よろしくお願いします。
–前回は、留学中の学校での授業をメインにお話いただいたのですが、今回は現場での実習について聞かせていただきたいと思います。まず、実習はどのようなものだったのでしょうか?
はい、必修科目に、現場での実習がありました。Certification,Diploma,Advanced Diplomaのコースごとに現地の保育園に2週間実習に行ったので、合計6週間実習に行きました。
–実習中は具体的にどのような事をされていましたか?
実習中は主に子どもたちとずっと遊んでいました。そして、最後の実習では、子どもの観察、記録、その子どもに対して適切なプログラムを企画実行などを行いました。
–ネイティブでない敦子さんが、英語で子どもたちに教えるのは非常に苦労されたと思うのですが、その点に関してはいかがでしたか?
もちろん、前回お話した通り、クラスで一番英語ができなかったので英語力の苦労はありました。
ですが、オーストラリア、特にシドニーは非常にマルチカルチャー(他民族)な街で移民が多いので私が日本人である事はそこまで問題ではありませんでした。
子どもの中には、タイ語しか話せない子、日本語しか話せない子とかもいましたし、先生も、いろんな人種の方々がいたので、日本人だからといって特別視はされませんでした。
教育システムにもその事が強く反映されているので、「みんな違っていて当たり前」という考え方なんです。また、日本人はよく働くし、折り紙を教えて、「異文化交流にもなる!」と、逆に重宝されたぐらいで。
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