イギリスの大学院(UCL IOE)で、開発学の修士号を取得!(崎元大志さん)

イギリスのロンドン大学に大学院留学されていた崎元大志さん

ロンドン大学で開発学を学ばれていた崎元大志さん

 

■今回、取材させていただいた留学Person

 

海外留学体験談インタビューマガジン留学Person。

今回インタビューさせていただいたのは、ロンドン大学の大学院(教育研究所)「UCL Institute of Education(インスティチュート・オブ・エデュケーション以下、IOE)」で、開発学を学ばれていた崎元大志(さきもとたいし)さん(以下、大志さん)です。

大学を卒業後、27歳まで北海道で会社員をされていた大志さんは、「今後のキャリアは国際協力の教育分野で生きていきたい。」と思い留学を決意。

留学を決意した時点では、「どうすればイギリスの大学院に入れるのだろう?」「大学院に入るには英語力が大きく足りない!」という状態。ですが、持ち前の粘り強さと学習意欲で、見事に2015年9月に修士号を取得されました。

 

「イギリスの大学院や開発学には興味があるけど、『入学方法や必要な英語力』『授業内容』がわからない、『リアルな留学生活を知りたい!』」

という方も多いと思います。そこで今回は、大志さんに出発前から卒業までをストーリーをインタビューしてきました!

 

 

■「転職前に修士号を取った方が有利」だと知り、留学を決意!〜イギリスの大学院は1年で卒業できる!?〜

ロンドン留学時代にシャーロックホームズミュージアムにて

ロンドン留学中にシャーロックホームズミュージアムにて

 

 

–大志さん、本日はよろしくお願いします!

はい、よろしくお願いします!

 

–まず、大志さんがしていた留学について教えてください。

はい、2014年7月から2015年9月まで、イギリスのロンドン大学の大学院の修士課程で「開発学」を学んでいました。

正確に説明すると、僕が入学した大学院は「IOE」だったのですが、2014年12月にロンドン大学(以下、UCL)に統合されたので、僕は「UCL IOE」の学生になりました。

 

開発学とは:国際関係学の一種で、地球上の貧困や格差の是正や、権利に関する問題にフォーカスした総合的な学問。(リーズ大学「開発学」ページより一部抜粋)

 

–おぉ、留学中に合併しちゃう事なんてあるのですね!留学される前は、どのようなお仕事をされていたのですか?

留学前の大志さん

会社員時代の大志さん

 

留学する前は、普通に27歳まで会社員をしてました。大学を卒業した後に、北海道の岩見沢という所で学習塾の講師をしていて小中高生の授業を担当していました。

 

–イギリスで学ばれていたのは開発学ですよね?分野としては大きな転身に感じるのですが。

渡英前に読まれていた本

大志さんが読まれていた国際協力の本。

 

イギリス留学しようと思ったのは、昔から「国際協力、国際開発に興味があった」というのが大きな理由でした。日本で働いている時から、「自分でやってきた(教育という)経験値を、開発の分野に転化したいな。」と思っていて。

もちろん、選択肢として「すぐにJICAやNGOなどに就職活動する」という方法もあったのですが、色々と調べているうちに「転職の前に大学院で修士号取ってからの方が、自分の進みたい道にとっては有利だ」と知り留学を決めた流れです。

 

–ダイレクトに国際協力の職務に就くより、1回大学院に行って専門性を高めようと。

はい。国際協力の業界ですと、応募する時に「学位は修士号以上」という求人が結構あって。修士号を持っていないとかなり制限されてしまうんですよ。

 

–そうなのですね。ちなみに、なぜ留学する国をイギリスに?

学校近くを走っていたロンドンバス

街中、走っていたロンドンバス。ロンドン市民の移動手段としてとてもポピュラーな乗り物だそうです。

 

正直に言うと、小学生の頃から「イギリスに行きたい!」という夢があって、それが大きかったです。

 

–そこはすごくシンプルなんですね(笑)

 

はい(笑)でも、実際に行ってみると、「イギリスで国際協力の分野を勉強するのはすごい意味がある事」だと肌で感じました。

賛否両論あると思うのですが、以前からアフリカや世界中に多くの植民地を持っていた国でしたので、外交投資や国際協力などは積極的に行っていて、学術的にも世界をリードする国だと実感する事ができました。

 

 

–歴史ある国と聞きますが、それは学問にも影響するのですね。ちなみに、大学院の学費はどれくらいでしたか?

留学中によく買い物に行っていたイギリスの大手スーパー「TESCO」

よく買い物に行っていたイギリスの大手スーパー「TESCO」

 

IOEの学費は1年間で14,000ポンド(約250万円)でした。ここに生活費が加算されます。ただ、僕の場合、かなり節約していたので安い方で、生活費は1ヶ月800〜900ポンド(約14〜16万円)いかないくらいで過ごせました。

これに旅行などをする際の渡航費が加算されます。あと、大学院生は週に20時間までなら、アルバイトもできるのでそこで少し補填しながら生活していました。

※1ポンド:180円換算

 

 

–やはり、イギリス。噂通り、結構高いですね。。

はい。でも、イギリスは大学院は1年で終わるので、アメリカや他の国よりは生活費が1年分少ない分おすすめですよ。

 

–えっ、1年で卒業できるんですか!?

ロンドン大学(UCL)の入り口

ロンドン大学(UCL IOE)の入り口

 

はい、実はこれも「イギリスに留学しよう」と思った大きな理由でした。キャリアなどの面も考えたら、通常2年のところを1年で卒業できるのはすごい魅力的ですので。

ただ、中には2年通っている学生もいて、どちらにするかは選べました。2年間行く人を「パートタイム」、1年間の人を「フルタイム」って言って、僕の友人でもパートタイムの人が結構いました。ちなみに2年いてもトータルで学費は同じなんですよ。

 

–僕なら迷わず1年を選びそうなのですが、なぜ2年の人がいるのですか?

2年を選ぶ人は、「修士論文をしっかりと書き上げたい!」という目的の人が多かったです。

 

–なるほど!パートタイムが2年でフルタイムが1年って、何も知らない人からすると呼び方が逆に聞こえちゃいますね(笑)

ロンドンのラッセルスクエア駅

大学院の最寄駅ラッセルスクエアステーション

 

そうかもですね(笑)

まぁ、でも僕の場合、最初にマンチェスターに行っているので結局2年くらいかかっちゃったんですけど。

 

–えっ!なぜマンチェスターに!?

 

→【次ページ2/4】大志さんはなぜマンチェスターに!?英語力が足りなくてもイギリスの大学院に入れる方法!

 

 
 
榎本 晋作
28歳の時にワーキングホリデーでイギリスに。ロンドンでは留学エージェントの立ち上げを経験。在英中に立ち上げた自身のブログは日本ブログ村PV(アクセス)ランキング1位。帰国後『イギリス・ワーホリ留学ガイドブック』を電子書籍にて出版し、Amazon海外留学対策ランキング1位を獲得。高3時点での英語の偏差値は32。(今でも苦手です。)