「ネイティブスピーカーと対等に話せるようになりたい」田中健士郎さん

楽しい語学留学からもっとステップアップ、仕事で英語を使いたい!

 アメリカでもサーフィンを

-2回の短期留学の後、帰国してから、英語とどうつきあっていたのですか?

大学3年生の時は、翌年4年生にアメリカでの交換留学を目標にTOEFLの勉強に打ちみました。交換留学に行くためにはTOEFLの点数が必要で。大学受験勉強以来、かなり勉強しました。日本国内でも結構英語力をつけることができました。

私の場合ですけど、なんだかんだ言っても紙に向かって勉強をするって大切だなあと思います。

 

-どんな風にTOEFLの勉強をしていたのですか?

TOEFLは4、5回連続で試験を受けました。コツとしては集中して勉強した方がいいみたいです。あと、文章に慣れるのが大事だと思います。私は本がボロボロになるまで読み込みました。それから点数を上げようと思ったら受け続けるのがいいみたいで、4、5回連続で試験を受けました。

 

■夢のアメリカ、カリフォルニア大学での交換留学へ。

 

-交換留学はサンディエゴに行かれたのですよね、どうしてアメリカだったのですか?

世界中の優秀な人がアメリカに集まっていたりビジネスの中心だったりもするので行ってみたくて、交換留学先はアメリカに決めました。

ちなみに、大学4年生の後期で行ったので、就職活動のために留学をしたわけではなかったです。留学願書を出して、そのあと就職先が決まって、4年生の夏に交換留学に行きました。

 

 

-大学に入るとなると英語も難しそうですね。どんな日々でしたか?

カリフォルニア大学ではビジネスマネジメントを勉強していました。学校に行って授業に行って…自炊して時間があったら空手を(笑)。5歳からやっていた空手をここでもやることによって自分のキャラクターを出していくっていうのが面白かったです。そうそう、日本から道着を持っていったんです。

 

地区大会に出場して優勝し、メダルをゲット。

地区大会に出場して優勝し、メダルをゲット。

 

-アレンジ力がありますね。

現地で部活のメンバーと一緒に試合に出たりして、賞やメダルをもらいました。

 

-物怖じしないというか、すっかり飛び込んでいくようになったんですね。

何か困ったこととかはなかったですか?

自分で全て行動をしないといけないことが大変でした。例えば落し物をした時とか。日本だといろいろ手厚いフォローをしてくれるサービスがあるし、それに慣れていたのですけど、アメリカでは違いましたね。

でも「“全ての行動は自分に責任がある”っていう感覚は社会人になってビジネスをする時に役立ちました、うん、今でも役立っています。

 

 

英語以外の面でも吸収したことが多かったのですね。

健士郎さんは2回の短期語学留学、そして大学での交換留学に行って、もうやり残したことはなかったですか?

勉強とか大学っていう意味では「悔しさ」を残して帰ってきました

語学学校だと上のクラスにいて、その中の会話もよくわかっていたのですけど現地の大学に行くと半年だけじゃダメだなあと痛感しましたね。。。3、4年行かないといけないと思いました。

マネジメントの授業はケーススタディをベースにしたディスカッションがメインだったのですが、ネイティブの生徒と同等に高度の専門分野のディスカッションをすることにはかなりのハードルを感じました。

また日常会話はわかるのですが、ネイティブの笑いのつぼについていけないのが悔しくて。会話していて「あはは」と盛り上がっているの時、その意味がわからないんです。

社会人になって海外で仕事するようになって、やっと解消できました。

シェアハウスでは自炊。

 シェアハウスでは自炊。

 

■大学生から社会人へ。ビジネスとして英語を活用、ここからが本番!

 

半年のアメリカでの交換留学から帰国したらすぐ社会人として働かれたのですよね。

社会人生活にも影響はありましたか?

はい、どちらかというと英語に関してはここからが本番。

海外営業担当になったので「英語を話す」機会は増えました。最初は台湾でしたけどマーケティング担当でヨーロッパに行って、次の2年はシリコンバレーでの仕事で現地に暮らして本気でビジネスをしていたので売り込みだったり、いろんな国の人とチームを組んでアメリカ交換留学で残した「悔しさ」は解消できました。最近では世界的な一流企業の方々と対等に交渉を行うレベルまでいくことができました。また英語で笑い話ができなかったのが、ちょっとできるようになりました。

「ネイティブスピーカーとも対等に話すことができて、かなり自信になりました」。国籍関わらずチームワークで何かをやることが得意になったのでこれからもいろんな仲間を増やして一緒に仕事をしたりソーシャルなイベントに出ていきたいです。

 

 

-1年ごとに目標を立てて英語と向き合って、コツコツと進んできた健士郎さんの努力のおかげですね。健士郎さんのように海外経験なしでも自分で道はアレンジできるようになるには何から始めたらいいですか?

最初は想像してもできないと思うので旅行会社や留学エージェントに行ってみるとか、行ってみる、聞いてみる、メールをしてみるとかその一歩を踏み出すことだと思います。海外に行くことは強制ではないと思います、それでも気になるのだから「踏み出し癖」をつけると広がっていくと思います。

留学したら英語ができるイメージがあるかもしれないけど実際は英語がどれほど伸びるかより「価値観」「モチベーション」が変わるっていう方が重要かなと思います。

 

そうですね、健士郎さんのように「踏み出し癖」を実行していきたいです。ありがとうございました。

 

 
 
嶋谷梨沙
フリーランスライター。大学3年生の春にオーストラリア(ケアンズ)で3週間の語学留学。その後、休学して1年間のカナダへ2回目の留学。以降、ケニアやカンボジアなどの国で様々な活動を行う。キーワードは「ロハス」「マラソン」「ソーシャル」。2016年1月よりハネムーンマラソンに出発し、マラソン世界一周達成。