メキシコでスペイン語を学ぶ留学!僕は人と違う経験がしたかったです!(柳沢操さん)
|セメスター終了後にみんなで食事に行った時の写真。
■語学学校の登録はスペイン語?
–そういえば、「語学学校の登録会」とおしゃってましたけど、行く前に学校の手続きは終わっていなかったのですか?
はい、語学学校の登録は現地に行ってからでした。本当は事前に完了させたかったのですが、学校のサイトから連絡をした時に「予約できないので、登録会に来てください。」と言われてしまって。。
その時は「おぃおぃ、大丈夫か、この国は!?」って、本気で思いました(汗)
–メールはスペイン語でしたか?
はい、スペイン語でしたので、来たメールを必死に辞書とかネットで解読して何とかした感じです。
–なんと。。。という事は、もしかして、学校に着いてからの手続きも事務の人にスペイン語で?
ドンキホーテを書いた「セルバンテス」のお祭りのメイン会場。
はい、スペイン語でした。ただ、スペイン語は第二外国語でやっていた程度でしたので、もちろん流暢にしゃべる事ができなく、電子辞書と身振り手振りで乗り切りました。
–やはり全くわからないより、第二外国語でやってる言語の方がよさそうですね(汗)
メキシコでよく飲んでいたコロナ。手前は現地で使っていた携帯電話。
ですね(汗)その後に、クラス分けテスト(筆記と、スピーキング)を受けて入学です。
僕の場合は、下から2番目のクラスからスタートで最終的には下から4番目までアップする事ができました。
–クラスは何段階あるのですか?
10段階です。
真ん中より少し上のクラスになると、翻訳要員として現地の日系企業で働けるレベルだって現地で聞きました。
■スペイン語を学びにいったはずが予想外の展開が!?〜英語になってしまう。。〜
インドネシア人の友達と。NYで再会されたそうです。
–授業はいかがでした?
授業はすごくよかったですよ!向こうも外国人に対して教える事にすごく慣れているので教え方もうまかったですし。
–授業はスペイン語ですよね?何を言っているかわかったのですか?
いえ、やはり最初は知ってる単語が聞こえてきたら「おぉ!」と言ってしまうようなレベルでした。
なので、まずは簡単な表現や単語、例えば「How are you」や、「Good morning」のようなものからスタートです。
–そこから半年の留学で、どのくらいのレベルまでいけました?
留学中に柳澤さんが暮らしていた部屋。
明確な基準があるわけではないので、はっきりとはわからないのですが、最終的には普通にスペイン語で暮らせるようになりましたし、日常会話はできるレベルまではいけたと思います。
「Dele(デレ)」という「外国人のためのスペイン語検定」があるので、指標とするならそれがよいかもしれません。僕はB1を受けたのですが、実は落ちてしまって、自分のレベルがどこにあるのかは正確には分からなくて。。
–デレはどういうレベル分けなのですか?
デレ(スペイン語能力試験)を行うセルバンテス文化センター公式サイト
デレは、下から「A1・A2・B1・B2・C1・C2」というランクがあります。僕が受けたのはB1でしたので下から真ん中よりちょい下くらいです。
就活の事などを考えると、できれば取得しておきかったので、ここは残念でした。。。
–なるほど、確かに語学の習得レベルはテストや資格がない限り、感覚的なものになってしまうかもしれませんよね。ちなみにクラスメイトはどのような方がいましたか?
最初のセメスターのクラスメイトたち。
クラスメイトは、フランス、アフリカ、中国、韓国人など結構インターナショナルな環境でした。後、日本人も最初のクラスに僕含め3人いました。
ただ、日本人と言っても、他の2人は留学生ではなく、外交官でしたので、現地で仕事で使うために来られていた方でした。
–あっ、語学学校って留学生だけとは限らないのですね!
はい、この後、立て続けにニューヨークとロンドンにも留学したのですが、そこの学校も留学生だけではなく、駐在員の奥さんとかもいましたよ。
–そうなのですね。ニューヨークとロンドンに行った理由も気になるのですが、先に、クラスメイトとの交流について教えてください!日本人がいると、どうしても日本同士で一緒にいてしまう事があると思うのですが、柳澤さんの場合いかがでしたか?
ですよね。でも、やはり日本人と一緒にいると日本語を話してしまうので、そこは気をつけていました。
僕がなりたかったかっこいい人の定義に「インターナショナルに外人としゃべれる人」というのがあったので。
–おぉ、では、学校では他の国出身の人たちと?
メキシコの住宅街。
はい。でも、ここで計算外な事がありまして。
–計算外?
実は、クラスメイトとの雑談が英語だったんです。
–なんと!
最初のセメスターの最後に日。
授業はもちろんスペイン語だったのですが、アメリカ人やフランス人のような友達とは英語で話す事が多かったんです。。
英語圏出身の人でなくても「英語で話すのが普通でしょ」という雰囲気がありまして。語学学校で日本人と一緒にいると「日本語になってしまう」という事がよくあると思うのですが、僕の場合はそれが「英語になってしまう」だったんですね。
–そんな事があるのですね。。
はい。でも、「日本語になってしまう」だと日本と変わらないので、それよりははるかによかったと感じます(笑)
–確かにそうかもですね(笑)その友達の英語はわかったのですか?
いや、やはりみんな本格的な英語でしたので苦戦しました。「うんうん」ってうなづいたり、みんなが笑ったタイミングで笑うとか合わせている事が多かったです。
それで、「彼らと本気で話したいんなら英語もできなきゃな。」と気づいたんです。
–それが、ニューヨークとロンドンにも留学しようと思った理由ですか?
ロンドン留学中に現地の日系企業を訪問した時の写真
今から思うと、英語圏に留学しようと思ったきっかけはそれだったのかもしれません。
クラスメイトたちやアメリカ人の友達とは、スペイン語でも普通に会話はできて、よく話をしていたのですが「彼らと本気で話すなら英語が必要だな。」と思いまして。
–なるほど、彼らは英語圏出身ですからね。
メキシコの後に留学したニューヨークのタイムズスクエア。
はい。後、もう1つ理由はありました。実は3ヶ月ほど滞在した所から、だんだんメキシコに慣れ始めてしまいまして。
普通に屋台のおっちゃんとタコス食べながら話す事もできるようになりましたし、すごくメキシコシティの街も楽しかったのですが、そこに満足できなくなってしまって。それで新しい所に行ってみたくなったんです。
それで、1年いる予定を半年にし、英語圏のニューヨークとロンドンに行ってみようと思い変更しました。
–行ったからこそ気づける事、そしてそれを実現できるのがすごいですね!
■日本と全く違う環境を知れた。やはりメキシコが一番よかったです!
– 最後にメキシコ留学全体を通した感想を教えてください。メキシコ留学はいかがでしたか?
僕がメキシコ留学行ってよかったのは、「日本と全く違う環境を知れた事」だと感じます。そのおかげで、日本をまた違った視点で見れるようになりました。
–全く違うと言うと?
例えば、メキシコ人はすごく家族、そして仲間を大事にするんですね。日本人の「仕事を優先する価値観」とは全然違うものを感じまして。家族のために仕事はやめれるし、ある種「家族を一番においてる」と感じました。
日本よりも貧しいですけど、すごくみんな幸せそうなんですね。この後に行ったロンドンやニューヨークよりもそれを強く感じられました。
–そうなんですね。今の日本だと、ついついおろそかになってしまいそうな所ですよね。
メキシコの田舎の街並
はい、メキシコはそれだけではなく、もちろん街並や環境も全く違いました。先進国とは違いだと「東京と圧倒的に違う」を日々感じて生活できた事がすごく刺激的でした!ニューヨーク・ロンドン経験しましたけど、日本との違いは正直そこまで感じられなくて。。。
後は、言葉にするのが難しいのですが、その違いを感じた事が、今の自分にもすごく影響していると思います。もちろん、「メキシコ人はお金にがめついなぁ。」という印象もありましたが(笑)
やはり、僕が一番おもしろかったのは正直メキシコでした!「帰る場所がもう1つできた」ような感覚です。さっきも言いましたけど、人との濃い結びつきがすごく好きで、また行きたいって思います!
–現地でうまくいかない事などがありながらも、やはりメキシコが大好きなのですね!「帰る場所がもう1つできた!」というのはすごくうらやましいです。柳澤さん、本日はありがとうございました!また、メキシコでの経験を活かした活躍期待してますね!