ニュージーランド留学中に保育園でインターンシップ!(外山友香さん_Vol.2)
|インターンシップ中の友香さん
■インターンシップは野放し?私、実は子どもが苦手で。。。
–2週間の語学学校が終わったらインターンシップに?
はい、学校が終わった翌週からです。
0歳児〜5歳児までが通う学校だったのですが、0〜2歳までと3〜5歳までの2つのクラスがあって、私は上の方のクラスにアシスタントティーチャーのインターンをしていました。幼稚園と聞いていたのですが年齢層から考えると、保育園という感じの学校でした。
–ところでアシスタントティーチャーって何をするのですか?
私も最初全然わかりませんでした(汗)
「私、何をするんだろうか?」と思って、幼稚園に行ってみたら、野放しになって遊んでいる子どもたちの中に、私も野放しにされたような形で。。
–えっ、つまり、何をやれとも言われていない?
はい、そうです。。。
おもちゃや、パズル、お絵描きコーナーなどがある中で子どもたちが遊んでいて、まずは「話しかけてその中に入っていく事」からスタートでした。
–それ、結構きついですね。日本で幼稚園や保育園でのバイト経験などはあったのですか?
街のフードコート。「こんなに日本食のお店あるんだ〜。」とよく驚いて写真を撮られていたそうです。
いえ、もちろんありませんでした。それどころか、私、実は子どもが苦手で。。。
–えっ?なぜ、子どもが苦手なのに幼稚園の先生に。。。
実は、もう1つのインターンシップ先の選択肢に動物園があったのですが、「待てよ、動物園ってあんま会話しないよな。」と思って。
–確かに。。動物とは会話しないですもんね。。。それで、子どもたちの中では大丈夫だったのですか?
フェリーからの風景。留学中は、土日に小旅行に行かれていたそうです。
いえ、全然大丈夫ではありませんでした。
相手が子どもだと、日本人でも会話の仕方がわからないですし。ましてや、初めての完全ネイティブ英語の世界でしたので先生の言っている事さえもわからなくて、最初の2日は本当に辛かったです。。。
「どうやって、子どもの中に入って行けばいいのだろう。。。」
って。ブロックで遊んでいる子どもに「何作ってるの?」と言ってもリアクション薄いですし、「どうやって自分の居場所を作ればいいのだろうか。。」と悩んでいるうちに1日が終わってしまいました。。。
9時から15時半までがインターンだったのですが、その時間は子どもたちと遊べないと本当に何もする事がなくて。。
–職員室での仕事とかはなかったのですか?
ホームステイ先の周りをランニングしていたときに撮影した公園の写真。
いえ、ありませんでした。ずっと子どもの所にいるのが私の仕事でしたので。
他の先生たちも「特に指示をするわけではないから、自由に子どもたちとコミュニケーション取っていいよ」という雰囲気を出していて。。「いや、それ、逆に困るんですけど。。」という感じでした。。
–それ、子どもとコミュニケーションできないと地獄ですね。。。
そうなんです。。最初は悪い事をしてたら注意をするとか、お昼寝タイムでしゃべっている子に「Be quiet!」と言うくらいしかできなくて。。
精神的に疲れきって、家に帰ってバタンキューという感じでした。。
■逆境を乗り越えさせてくれた秘密アイテムとは?
ニュージーランドで有名なキウイという鳥。フルーツのキウイもこの鳥に似ていることからキウイという名前になったそうです。
–なるほど、何か対策は考えましたか?
はい、最初の2日で、「このままではまずい。」と思って、日本から「折り紙」と「折り紙の本」を持って行っていたので、3日目からは先生に「折り紙を教えてもいい?」と相談してそれを持って行きました。
–折り紙!子どもたちのリアクションはいかがでしたか?
これが実ははまりまして。子どもたちに大人気でした!
私もこんなにはまってくれると思わなかったんですけど、子どもたちがめちゃくちゃ食いついてきてくれて。
–確かに言われてみれば、折り紙って子どもが食いつきそうですもんね。
子どもたちと折り紙で遊び友香さん。
はい、手裏剣とメダルがトップ2で人気だったのですが、手裏剣投げ合ったりして遊んでました。あと、フィリピン人の先生も他の子どもにまぎれて「私も教えて」という風になっていって。
子どもたちも本を見ては、「どれを作って欲しいの?」と聞くと「これ作ってほしい」というような会話もどんどん生まれてきました。
–ちなみに折り紙の本は日本語?
はい、日本語の本です。画像で折り方がついているので、子どもたちはそれを見ていました。
–ずっと折り紙を?
さすがに「ずっと折り紙をやり続けると飽きられちゃうな」って思って、お昼前か、お昼の後でやってました。
だいたい折り紙で仲良くなったから、そのあとも自然と寄ってきてくれるようになってくれて。名前も覚えてくれたので、その後のコミュニケーションがすごく楽になりました。
やはり、何かしたら会話のきっかけになるアイテム大事だと思いますか?
はい、行くんだったら、なにかしらの「会話のきっかけになるようなもの」を持っていくことをおすすめします。例えば、けん玉でもいいかもしれません。
–なるほど、確かにそれいいかもですね!インターン先の子どもたちは何人が多かったですか?
ホストファザーが作ってくれたミートパイ。夕ご飯はワンプレートで肉料理が多かったそうです。
私の行った幼稚園はすごくインターナショナルでした。確認できるだけで、中国人やスペイン人の子どもとかが多く、全体的に世界の縮図を見た感覚でした。
–スペイン人や中国人という事は、英語がしゃべれない子どもいたのですか?
はい、そういう子もいました。3歳〜5歳のクラスだったので、どこまでをしゃべれると言っていいのかわからないのですが、ネイティブの子もいた反面、英語を全然話せない子もいました。
ただ、それでも基本的に学校では英語を使いました。
ちなみに、0歳から2歳のクラスもチラっと見たのですが、「抱っこしてよしよしをする」という活動のが多そうだったので、会話量が多い私のクラスはラッキーだったのかもしれません。
■「英語の瞬発力」がついた気がします。
取材後の友香さん
–ニュージーランドでの1ヶ月の留学を経て、英語力はいかがでしたか?
あくまで私の主観なのですが、英語については「話せるようになったな。」という実感を得る事ができました。
–おぉ、それはどんな時に感じましたか?
ホームステイ先のホストファミリーのニュージーランドなまりの英語が、最初は全然聞き取れなくて苦労したのですが、最後に聞き取れるようになって、「会話が結構できるようになれた時」などに実感を得る事ができました。
–やはり1ヶ月同じ土地にいると英語力は伸びると思います?
人にもよると思うのですが「生活する上で英語を使わなければいけない」ので、「英語力が上がった」というよりは「英語で生活できている」という事が大切だったと感じます。
特にインターンシップをしている時は、全ての問題を英語で解決しなければいけなかったので相当鍛えられました。
–インターンをしてよかったと思います?
はい、これは本当によかったと思います。
幼稚園では基本的に「何作ってほしいの」「何色が好きなの」のような簡単な英語しかしか使わないのですが、瞬時に言わないと子どもが逃げてしまうので、「早く話さなきゃ」という圧迫感が自分を鍛えてくれました。
英語の瞬発力がつくというか。それがつくと、少し難しい英語になってもあまり苦でなくなっている自分がいるのにびっくりしました。
ささいな事かもしれないのですが、ジェラート屋さんで、店員さんとジョークを話せて、笑えた時に感動しました。注文が滞りなく一発で通じるのような、そういう小さな事でも自分の成長がうれしかったです。
–留学後はどのような活動を?
外国人の困りごとを解決する「おせっかいJAPAN」での活動中の写真。鎌倉でオーストラリア人におせっかいをされたそうです。
来年度から社会人なのですが、仕事をがんばっていきたいのももちろんなのですが、それに加えてもう1つやりたい事があるんです。
–やりたい事とは?
「留学の選択肢をもっと増やしたい」と思っています。
個人的に大学生が留学をしようと思うと、「まずは大学のプログラムから選ぶ」というのが主流になっているような気がしていて。
私が、ニュージーランドのインターンシップに巡り会って多くの事を学べたように「もっと多くの人の多くの留学や海外体験を知ってもらいたい!」と思って、今、友だちと、そういうサイトを更新しています。
–確かに私も、友香さんの話を聞くまで、ニュージーランドでインターンできるなんて知りませんでした!
Culturealで書かれているニュージーランド記事。
はい、私、今回インタビューしていただけるのに備えて、そのサイトでもニュージーランドでの事をアップしてあるので、もしこれを読んで興味を持った人がいれば、ぜひ読んでもらいたいです!
–すごい用意周到ですね(笑)これからどんどん友香さんのようにアグレッシブな人が増えていく事を願っています!友香さん、社会人になっても変わらず元気でいてくださいね!