大学院卒業後に、青年海外協力隊の「野菜栽培」隊員としてパナマへ!(宮﨑大輔さん)
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現在、イチゴ中心に農業コンサルタントとして活躍する宮﨑さん。
■「農業×途上国」。2つの強みを活かした帰国後のキャリア。
–最後に帰国後の事を聞かせてください。現在はどのようなお仕事を?
今はフリーで途上国向けの農業コンサルタントをしています。
これまで、ベトナムやベネズエラ、アフリカのケニアなどで活動しました。基本はイチゴがメインなんですけど、ベネズエラでは野菜全般の仕事をしたりもしました。
–どのような経緯で今のお仕事に就かれたのですか?
ケニアでのプロジェクト中にマサイ族と。
紆余曲折あったのですが、まず2015年の7月に帰ってきてからしばらくは、長野県の実家でニートでした(笑)。
–充電期間ですよね(笑)?
そうとも言います(笑)。
最初は、普通に「日本で就職しようかなぁ。」と思っていたのですが、たまたま、協力隊が終わる半年前に、「ケニアで農業コンサルをしませんか?」というお話をいただきまして。
実家が自営の農家だった事もあって、僕自身、心の中で「起業してみたい」というのがありましたので、今の仕事の形を選ぶ事にしました。
–「個人の力」で世界を舞台に活躍できるのってうらやましいです!ちなみに、そういう仕事の依頼はどのようにしてもらえたのですか?
宮﨑さんのブログ「JIBURi.com」のプロフィールページ。
依頼は全部ブログ経由です。
今も続けているのですが、実は結構長い間ブログをやっていまして。それを読んで興味を持ってくれた日本企業から、依頼をいただいてプロジェクトに参加している形です。
–協力隊時代からブロガーだったんですね!
はい、2012年からずっと更新していましたので、正確には大学院の頃からで、かれこれ今年で5年目になります。
今、フリーで働けているのも、結構ブログのおかげだと思います。
–やはり、協力隊での経験が今に活きたと思いますか?
協力隊に限らないのですが、この2年間で僕の2つの強みのうちの1つができたと思います。
–2つの強みとは?
ベネズエラ訪問時に滞在していたペモン族の村の子どもたちと。
「農業」と「途上国」です。大学院で「農業スキル」ができて、協力隊で「途上国」ができました。
「協力隊に行く事が良いか悪いか」は個人差があると思うのですが、僕にとっては「農業」の他に「途上国」に強くなれたので、今から考えると、パナマでの2年間は大きかったと感じます。
–あと、スペイン語ができるのも武器ですよね。
あっ、確かにそうかもしれません。スペイン語圏ではスペイン語しか話せない人が圧倒的に多いので。
スペイン語を話せる日本人も少ないですし。スペイン語に限らず、英語の他にも、何か語学ができると活躍できるチャンスは広がっていくかもしれません。
–今後、どのような活動をしていきたいかを教えてください!
帰国後の報告会にて。
今後ですか?。うーん、実は僕、今も昔もあまり計画性がなくて(笑)。
ただ、自分の強みを活かしつつも、どこかに拠点を作りたいとは思っています。日本でも海外でもいいのですが。今の生活だと結婚も子育てもできないので(汗)。
なので、この仕事を続けながら、これからは地盤作りや新たなチャンスを広げていきたいと思っています!あと、ブログも!
–現地で培った経験が、明確に今のキャリアにつながっているのが本当にすごいですよね。宮﨑さんのお話を伺っていると、改めて、専門性をつける事の大切さに気づかされました。宮﨑さん、本日はありがとうございました!ブログの方の更新も楽しみにしてますね!