「ずっと留学してみたかった」。結婚後に夫婦で半年間ロンドン留学!(富山順子さん)

 

ビックベンにて。帰国する友人のフェアウェールパーティ(お別れパーティ)の時の写真。

 

「一日中ずっと一緒」ですので、ちょっとつらくなった時期もありました。

 

–でも、夫婦で留学してる上に同じクラスじゃないですか。そういうのってどういう感じなのですか?

一緒と言っても2週間だけでしたし、全然大丈夫でしたよ。

基本的には、それぞれのクラスの友達と過ごす事が多いので。たまに、お互いのクラスに遊びに行ったりする事はありましたけど。

 

–なんか、同じ高校で付き合ってるカップルみたいですね(笑)。

あっ、そんな感じです(笑)ただ、住んでる所や学校も同じだと、「一日中ずっと一緒」ですので、ちょっとつらくなった時期もあったりはしました。

 

–放課後も一緒?

旅行先にて。イタリアのベネツィア。移動中の船からの写真から撮影された写真。

 

はい、「終わってからどこ行く?」という感じで。ずっと一緒だった時期もあって。

 

–新婚旅行を兼ねているとはいえ、それは結構きつそうですね。。

はい、ですので「今日は、しばらく別行動」という感じで調整するなどしてました。

 

–ちなみに、こういうのってどっちが先に言い出すものなのですか?

先に言ったのは、夫でした。「つらかった」とは言ったのですが、今思うと、実は私はあまり気にしていなかったかもしれません(笑)。

 

■みんなでパブに行こうよ♪

ロンドンのパブ。ロンドンのパブ。パブ文化のロンドンでは、どこの駅に行っても必ずと言っていいほどパブがあったそうです。

 

–せっかくの海外生活なので楽しい事も聞きたいのですが、ロンドンのどのような所がお気に入りでしたか?

う〜ん、いっぱいあるのですが、普段の生活ですと、やはりパブが楽しかったです。

 

–やっぱり、ロンドンだとパブなんですね。

はい、「この後、みんなパブ行こうよ♪」という感じで、「学校の友達とパブに行っておしゃべりをする」のが好きでした。

あと、私、ビールが好きなので、「マイクロブルワリー」にもよく行ってました。

 

–マイクロブルワリー??

マイクロブリュワリーに隣接しているパブの様子。マイクロブリュワリーに隣接しているパブの中の様子。

 

簡単に言うと、「小さいビール工場」みたいな場所です。隣にパブがある所もあるので、そこでクラフトビールが飲めて、これがすごくおいしいんですよ!

マイクロブリュワリーの数だけ、ビールの種類があるので、いろんな味を楽しめてビール好きには最高だと思います。

ロンドンは、「マイクロブリュワリー」がいっぱいあるので、夫や友達から「あそこのブリュワリーからちょっと行かない?」という感じ誘われて、色んな所を回ってました。

 

–さすが、ビールの国イギリスですね!でも、イギリスのビールってぬるい上に高いって聞くんですけど。。。

パブのカウンター。パブのカウンター。店員さんお好みやおすすめのビールを聞いたりするやり取りが、英語の勉強にもなったそうです。

 

確かに、ぬるいビールが多かったです。でも、全部がぬるいわけではなかったです。

ロンドンで人気の「エールビール」や「スタウト」や「ポーター」(黒ビール)はぬるかったんですけど、「ラガービール」とかは冷たく出してくれるものもありましたよ。

値段は、驚くほど高いわけではなくて、だいたい1杯が1パイント(600ml)あって、それが5ポンド(約900円)くらいでした。

 

–ちょっと高めですけど、確かに払えない金額ではないですね。ちなみに、ビールが苦手な人はパブはやはりきついですかね?

いや、お店や時間帯にもよるのですが、パブには、紅茶やジュースもありますので、ビールが苦手でも全然大丈夫だと思いますよ。

「サイダー」という日本で言うチューハイのような甘いお酒やカクテルとかもありますし。あと、私のムスリムの友達は、ノンアルコールカクテルを頼んで作ってもらってました。

 

 

■公園で寝転がって映画を観る?ロンドンの夏の風物詩「ブリティッシュサマータイム」!

ブリティッシュサマーデイズの野外ステージの様子。ロンドンで大人気のイベント週間「ブリティッシュサマータイム」の野外ステージの様子。

 

–あっ、そうなんですね!何かイベントとかは行かれたりしましたか?

はい、色々と行きましたよ。ロンドンだと「ブリティッシュサマータイム」というのがあるんですけど、それがすごく楽しかったです。

 

–ブリティッシュサマータイム?えっと、イギリスにある夏時間の事ですか?イベントの事を聞きたいのですが。。。

いや、確かにイギリスは夏だと、1時間早くなる(日本との時差が9時間から8時間になる)んですけど、その事ではないです(笑)

ロンドンに「ハイドパーク」という大きな公園があって、そこで6月の下旬に「ブリティッシュサマータイム」という音楽フェスがあるんですよ。

 

–あっ、なるほど。イベント名の事だったんですね。

はい、野外ステージで1週間くらい「ライブ」や「野外映画」があったりするんですよ。あと、コメディショーとかも。

 

–公園で映画を観るんですか!?

屋外に様々なステージが展示される。芝生で映画が始まるのを待ってるところです。この日の映画は『ティファニーで朝食を』だったそうです。

 

そうなんですよ!

公園に大きなスクリーンができて、コードレスのヘッドホンが配られるんです。みんなで、芝に寝転がって映画を観るのがとても楽しかったです。

 

–ロンドンって寒そうなイメージあるんですけど、夏なら大丈夫なんですね。

はい、夏は全然寒くなかったですよ。

 

–東京とどちらが暑いですか?

夏のロンドン。真夏のロンドンの昼間の様子。半袖の人が多いそうです。

 

東京の方が全然暑いと思います。

ロンドンの夏は30度を超える事も1日か2日くらいしかなかったですし、カラッとしているので。ジメジメした日本の夏よりは快適だと思いますよ!

 

–まさかの避暑地じゃないですか!

そうかもしれません。ただ、夜は若干寒かったので、1枚は上着を持って行った方がいいと思います。

 

■夜行バスでロンドンからヨーロッパへ旅行できてしまう?

フランスのモンサンミッシェル。フランスのモンサンミッシェル。

 

–そういえば、イギリスを選んだのは「ヨーロッパも行けそうだから」でしたよね?旅行はどちらに行かれましたか?

学校がありましたので、旅行はそこまで多くは行っていないのですが、イタリアのベネチアとフィレンツェ、あと、フランスのパリと、ベルギーのブリュッセルに行きました。

 

–結構行ってるじゃないですか!

いや、行ってる人はもっと行ってるんですよ。なんせ、他の国に夜行バスで行けてしまうくらいですので。

 

–えっ、バスで行くのですか!イギリスって島国ですよね?
ロンドンの中心部ビクトリア駅から出ている高速列車「ユーロスター」ロンドンの中心部セントパンクラス駅から出ている高速列車「ユーロスター」。

 

はい、バスを乗せるフェリーがあるので、それでドーバー海峡を越えられるんですよ。私はベルギーからロンドンに戻る時に使いました。

最初にユーロスター(イギリスとヨーロッパ大陸をつなぐ高速列車)を使ってパリまで行って、その後に高速鉄道でベルギーに入国するのが行きです。

それで、帰りに「ベルギーから、夜行バスでロンドンのヴィクトリア駅まで戻る」という流れです。

 

–なんと、そんな事が。。何時間くらいかかるものなのですか?

確か、ベルギーからロンドンまででしたら、8時間くらいで到着したと思います。

 

–なるほど。それ、もしかしたら東京から大阪までより近そうですね。バスだと、いくらくらいで行けるのですか?

ヨーロッパ旅行の定番「格安航空(LCC)」ヨーロッパ旅行の定番「格安航空(LCC)」。

 

料金は、色々とあると思うのですが、私が乗ったのは片道30ポンド(約5400円)でした。ただ、安いんですけど、座席は狭いので、それが苦手であればLCC(格安の飛行機)を使った方がよいかもしれません。

私もイタリアに行く時は、LCCを使ったのですが、これも日本に比べて飛行機代は安かったです。時間帯によっては、驚くくらい安くなるみたいです。

 

–ちなみに、普段は学校があると思うのですが、旅行はいつ行くのですか?

語学学校にも、まとまった休みがあるんですよ。なので、その時に行きました。

私の場合は6ヶ月通ったので3週間の休みが取れました。私は授業料がもったいないのでやらなかったのですが、週末に出発して学校を欠席して行く人もいましたよ。

 

–だいぶ余計なお世話だと思うのですが、旅行先は旦那様と順子さん、どちらの意見で?

そこは、結構すんなり決まりましたよ(笑)全然もめませんでした。強いて言うのであれば、私がドイツに行きたかったくらいです(笑)

 

 

■「違う文化を経験できた事」それが私にとってすごく新鮮でした。

インタビュー後の順子さん。インタビュー後の順子さん。現在は、東京に戻られ再びグラフィックデザイナーとして活動中です。

 

–思い切った決断だったと思うのですが、総じて留学してみていかがでしたか?

総じてですか。一言で言うと「行ってよかった」と思います。もちろん「昔からの夢が叶った事」もそうですし、留学をした事を思い返してみて、「本当にいい経験したな」と感じています。

 

–どのような経験でそう感じますか?

私の中で大きかったのは「違う文化を経験できた事」でした。

日本で当たり前だったことが、向こうでは全然当たり前じゃなかったりするじゃないですか。すごく些細(ささい)な事なのですが、「バスの中でケータイを使う」のや「カップルが公衆の面前でいちゃいちゃしてたりする」のが普通だったり。

 

–「あっ、これ、日本と違うな」という感覚ですかね。

ロンドンプライドのパレード中の様子ロンドンプライドのパレード中の様子。各国の国旗を持った人のパレードでにぎわっていたそうです。

 

そうなんですよ。そういうのがすごく新鮮でした。

当たり前なんですけど、日本では「日本人である自分がマイノリティになる事」はあまりないじゃないですか。でも、ロンドンに限らず、海外だと多様な人種がいる中で自分の方がマイノリティで。

だから、私が驚いた事も「あっ、でも、自分の方がマイノリティなんだ。」ってなって。

 

–「変わってる」と思ってる自分の方が変わっている。

はい、言われてみれば当たり前なのですが、実際に体験してみると、毎日それがすごく新鮮でした。

そういうのも含めて、やはり、海外にいて「日本で常識と言われていることは、場所が変われば常識でなくなる。」という感覚になれた事は、すごく私の中で大きかったです。「私は私で私の感覚で生きていっていいんだな」という安心感も与えてもらえました。

 

–現地にいたからこそ感じられる感覚ですね。

はい。「結婚してからの留学」は大きな決断でしたし、半年も行ったので費用も安くなかったのですが、そういう体験ができた事を思うと、思い切って決断してよかったなと本当に感じています。

 

–決して簡単な決断ではなかったと思うのですが、すごく貴重な体験ができて本当によかったですね!これでも一部だと思いますが、順子さんの「結婚してから留学に行く事のリアル」というのがすごくよくわかりました!順子さん、ありがとうございました。この留学経験を活かして、これからの活躍も期待していますね!

 

 
 
榎本 晋作
28歳の時にワーキングホリデーでイギリスに。ロンドンでは留学エージェントの立ち上げを経験。在英中に立ち上げた自身のブログは日本ブログ村PV(アクセス)ランキング1位。帰国後『イギリス・ワーホリ留学ガイドブック』を電子書籍にて出版し、Amazon海外留学対策ランキング1位を獲得。高3時点での英語の偏差値は32。(今でも苦手です。)