ボストン留学で出会った「新しい私。」(宮越真央さん)
|現地で見つけたランゲージパートナーと。英語を教わる代わりに、真央さんが日本語を教えていたそうです。
■英語で大苦戦!対策はスタバの「バニララテ」?
–ちなみに、留学先は「日本で通っている大学のボストン校」という事は、授業は日本語だったのですか?
いや、授業自体は「英語の先生による、英語の授業」でした。
授業は、英語力や科目ごとに英語レベルが分かれていました。例えば、美術や音楽は英語力がそこまで関係ないので初級者向けで、ビジネスクラスは英語力も上級が求められたり。
–あっ、なるほど。日本で鍛えた英語力で現地では通用しましたか?
授業の英語自体は、日本人向けでしたので、聞き取る事自体はそこまで難しくなかったです。先生たちのしゃべるスピードもゆっくりで、わかりにくい所は何度も繰り返してくれましたので。
「日本人慣れしているネイティブだったのでなんとかなった。」という感じでした。
–先生も慣れてらっしゃったのですね。街での英語はいかがでしたか?
ボストンのプロバスケットボールチーム「セルティックス」の試合を観に行った時。
街の英語も最初はすごく苦労しました。。あまりに英語がしゃべれないので、スーパーの店員さんにもなめられてしまうくらいでした。。
–なめられるとは?
私の勘違いかもしれないのですが、おつりを意図的に少なく渡されてしまう事が何度かあって。。その時に「足りないですよ!」と言おうとしたのですが、何と言えばいいかわからなくて。。
それで、“Wrong! Wrong!(間違ってるよ!)”とか必死に伝えてると、「はいはい、わかったよ。」みたいな感じで渡されるという事が何度か結構ありまして。。
–確かに、とっさに「おつりが、足りない」を英語で言うのは結構きついかもですね。。
チャリティーイベント「ウォーク・フォー・ハンガー」に参加した時の様子。
はい、とにかくこういうのが本当に悔しかったです。なので、授業が終わったら「一人でスタバに行って、毎日バニララテを頼む」という事をして特訓してました。
–えっ、なぜ「バニララテ」!?やけ食いではないですよね!?
スタバのバニララテ。
いや、確かに「バニララテが好きだった」というのはあったのですが、英語の練習です(笑)「バニラ」の発音がなかなかできなくて、いつも聞き返されていたんですよ。
文章では伝わりにくいかもしれないのですが、「バニラ」って英語だと「ヴァネラ(vanilla)」じゃないですか。「ラテ(latte)」も「l(エル)」の発音がありますし。最初の頃は、「これを絶対に聞き返されないようになろう。」と必死でした。
–やはり、「L」と「R」の発音は日本人にとって課題なのですね。それで結局、聞き取ってもらえるようにはなったのですか?
はい、1回で聞き取ってもらった時の感動はめっちゃうれしかったです!その後はグリーンティーラテとか違うものを頼んでも通じたりしたので、そこで自分の成長を感じる事ができました。
■悔しさをバネに、朝5時半に起きで英語のトレーニング!!
「真央は、もっと、アクションを起こさなきゃ!」とアドバイスしてくれた先生。最初は、目が怖くすごく恐れていたそうです。
–でも、海外だと、毎日実践トレーニングできる環境がいいですね!
はい、ただ、英語力については本当に足りない部分が多かったので、スタバの他に、朝5時半くらいに起きて、散歩しながらずっと発音の練習してたりしました。
–散歩しながら、何かをつぶやいていたのですか?
真央さんが好きだったボストンの公園。
はい、最初はLとRの発音からでした。それから、朝の1時間で単語や長めに英語長文などを座学でやったりもしました。ただ、今から思うと、一人で散歩中につぶやいていたのは、気持ち悪いかもしれませんよね(笑)
–いや、むしろ「英語ができるようになりたい!」という必死さを感じます!街の人はどうかわからないですが(笑)成果はありましたか?
はい。少しずつですが、英語で聞かれた事を返せるようにはなっていきました。ただ、英語力について言うと、やはり語学学校に通った事が自分の中では大きかったと感じます。
–えっ、大学以外に語学学校にも通っていたのですか?
夏の間に通った語学学校にて。こちらのソファーでずっと勉強しているスクールメイトの姿が非常に刺激になったそうです。
はい、義務ではなかったのですが、夏休みの間だけ1ヶ月語学学校に通う事ができたんです。普段のクラスメイトが日本人だったり、寮も日本人だけでしたので、私にとってこの1ヶ月は非常に大きなものでした。
–やはり、語学学校に通うと英語力が伸びると感じましたか?
もちろん、個人差はあると思いますが、私は夏が終わった頃に友達から「すごい、真央、夏で英語上達したね。」と言ってもらえるくらいになれたので、効果はあったと感じます。
–英語力が伸びた要因などはなんだったと思いますか?
語学学校の授業中の様子。
そんな「すごいしゃべれる」というレベルではありませんし、英語力については、「この留学で一番悔しかった事」の一つでもあるのですが、私の中の英語学習のモチベーションの中には、「劣等感」のようなものがあった気がします。
–劣等感というと?
「同世代の外国人の子たちがこんなに喋れるのに、私は、なんで喋れないんだろう・・・」というような。
語学学校の授業中に、トルコ人とペアになった事があったんですね。その時に、その子が先生に「真央は全然、この議題の事がわかってないよ」という出来事があって。
–うぁ、それきついですね(汗)
はい。私たち日本人は、やはり文法や単語を中心に勉強するじゃないですか。でも、他の国の人はそうとは限らないので、「私の使っている単語を相手が知らない」という事も結構あって。
なぜか、そういう場合、「私がわかっていない。」という事になってしまったんです。。そういうのが何度かあり、それがすごく悔しくて。「このままじゃダメだ。」と思って勉強していました。
–現地ならではの英語の苦労って多いのですね(汗)でも、それに負けない真央さんのガッツすごいです!ちなみにボストンの英語は訛(なま)りはあるのですか?
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