ボストン留学で出会った「新しい私。」(宮越真央さん)
|ボストン美術館にて。「どんだけ好きだったんだ、というくらい頻繁に通って元気もらってました!」と紹介してくれました。
■真央さんを魅了したボストンの魅力とは?
–ボストンは英語の訛(なま)りはあるのですか?
いわゆる「ボストン訛り」というものはあるとは聞きました。
ただ、私の場合、英語力もそこまでありませんでしたので、当時は、「なまってるかどうか」はよくわからなかったです。他の英語圏に住んだ事はなかったので、「ボストンの英語=普通の英語」という感じでした。
–確かに、ボストンで英語を勉強しているわけですから、他との違いってわからないですよね(汗)
ニューヨークのニューイヤーフェスティバル。新年は友達たちとニューヨークで過ごされたそうです。
はい、それに、人によってもしゃべる癖もあったりしますので(汗)今だったら違いはわかるかもしれないのですが。
–ちなみに、ボストンの街はいかがでしたか?
すごくよかったですよ!私、大好きです!
–どのような所が好きでしたか?
ボストンの運河。海沿いの街ボストンは、世界中から貨物が運ばれてくるそうです。
色々と好きな所があるのですが、私は美術館が好きでした!
最初は、ボストンというと、「田舎くさい」とか「松坂選手(ボストンのチームに所属していたプロ野球選手)」くらいしかイメージがなくて「アメリカと言えば、LAかニューヨークでしょ」と思っていたのですが、行ってみたら全然ちがいました。
–美術館の数は多いのですか?
はい、すごく多かったですよ。あと、美術館に限らず、「博物館、魔女裁判のセーラム魔女博物館、ジョン・F・ケネディーライブラリー」などもありました。
そんな環境ですので、街を歩いていると色んな所で「アメリカの歴史」を感じられて、それがすごく楽しかったです!
–美術館のどのような所が好きでしたか?
ボストン美術館で行われたファッション展。
作品もそうなのですが、 私は、「美術館の雰囲気」がすごく好きでした。学校が終わって一人になりたい時に、美術館に行って落ち着く時間は、私にとって癒しでした。
あと、日本の美術館は「綺麗なビルの中にアートがある。」という印象を受けたのに対して、海外の美術館は「建物自体がアート」だと感じました。
–美術館そのものがアートなのですね!
はい!ですので、「入り口、階段、アーケード、踊り場」など、いたるところまで芸術が続いているように感じられてすごく素敵なんですよ。
–なるほど、美術館のイベントなどはありましたか?
ボストン美術館の外観。
はい、たまに「日本をテーマにした展示会」や「ファッションがテーマの展示会」とかもあったりしてすごく楽しかったです。
それまで、「日本芸術はつまらない」と思っていたのですが、この時に少し考えが変わりました。ボストンで、葛飾北斎、安藤広重などを見ていてだんだん魅了されていって。芸術に対する見方も変わったのかもしれません。
–ちなみに、ボストンの美術館って結構高そうなイメージがあるのですが。。
真央さんが大好きな画家「ノーマンロックウェル」の美術館。
それが、結構多くの美術館が、学生ビザを見せれば無料だったんですよ。有料の所でも、日本の美術館より全然安かったです!
–あっ、なるほど!留学生にはありがたい制度ですね!
はい。本当にこの時間が、私の「人生と美術をつなげてくれた時間」でした。
■古着屋で掘り出し物を見つけるのが趣味でした♪
ボストンの人気アパレルショップ「ガーメントディストリクト」にて
–他に何かボストンで好きな所はありますか?
古着屋がすごかったです!「ニューベリーストリート」という有名な観光地があるんですけど、そこにオシャレなブランドショップや古着屋がいっぱい集まっていたので、よく行ってました。
あと、「ハーバードアベニュー」もおしゃれな店が多くて好きでした。
–毎日海外ブランドに囲まれて過ごせるって、すごくワクワクしちゃいますね♪
はい!日本ですごく憧れていた海外のファッションブランドが、普通に街の中にある環境はすごくワクワクしました。
もちろん、有名ブランドの服をたくさん買えるほどお金はなかったのですが、ボストンは古着屋もほんとおしゃれだったので私はそっちで買い物をしていました。
あと、かなりクレイジーなものが好きな人には、ケンブリッジにある「ザ・ガーメント・ディストリクト)」もおすすめです!
–古着だと安く買えるのですか?
ボストンの街並
はい、5ドル(約550円)でかわいいニットが売ってたりするので、ファッションが好きな人は飽きないと思いますよ。感覚値なのですが、古着なら日本より安かったと思います。私は、古着屋で掘り出し物を見つけるのが趣味でした(笑)
あと、ショッピングの後に、少し歩くと公園があって、そこもいいんですよ。モダンな所もあれば、こっちは自然という感じで、毎日楽しかったです。
–住んでるだけでワクワクできる街っていいんですね!
ボストンの公園
はい、その他にボストンでは、週2でリハビリテーションセンターでお手伝いさせてもらったりなど、学校以外の活動もすごく好きでした。
有名どころだと、「マサチューセッツ工科大学(MIT)」や「ハーバード大学」、「バークリー音楽大学」のような大学もあるのでそこもおすすめです。
–でも、ちょっと治安の事が心配なのですがいかがですか?
留学時代にお世話になった美術の先生。当時、真央さんに「もっと派手になれ!」とアドバイスをくれ、現在も連絡を取り合っているそうです。
治安は、「郊外の外れの方は悪い」と聞いていたので、私は行きませんでした。ただ、私たちの寮があった辺りは、都心部から30分くらいの所でしたが、全然危険な所ではありませんでしたよ。
どこでもそうだと思うんですけど、本当に治安は場所次第だと感じます。
■ボストンが教えてくれた人生のテーマ。次の舞台はロンドン!
取材後の真央さん。
–1年の留学を通して、何か自分の中で変化を感じますか?
はい、色々あった1年でしたが、大きなものだと、あの1年のおかげで「自分の人生の方向性」が見えてきたと感じます。
–方向性と言うと?
真央さんがライターをしているインターネット旅メディア「TABBIPO」。
留学をした事によって「海外」と「ファッション(芸術)」というテーマができて、それが今の私のテーマになっています。
ボストンから帰国した後は、インターネットで探したスタイリストのアシスタントの仕事をしたり、「ライターの仕事をしてみたい!」と思って旅をテーマとしたサイトに応募してライターやらせてもらったり、色々と可能性が広がって行きました。
–おぉ、すごい行動力ですね!留学前からそんなにアクティブだったのですか?
確かに留学したおかげで行動力はついたかもしれません。というのも、私の場合、留学ですけど、「日本人の集団留学」で、自分から行動しないと英語力などが上がらない環境でしたので。
なので、留学中は、インターネットでランゲージパートナー(日本語を教えて、英語を教わる)や、現地のイベントに参加したりなど必死でした(汗)
–なるほど、留学生にとって好ましくない環境にいた事が功を奏したのかもしれませんね(笑)
ランゲージパートナー(写真真ん中)の実家に行った時。アメリカの祝日(サンクスギビングデー)のパーティーに参加させてもらえたそうです。
はい、そうかもしれません(笑)でも、やはり英語については悔いが残りました。1年いたらペラペラに全然なってない自分が悔しくて。
–留学すると必ずペラペラになるというわけではないのですね(汗)
はい、それは私も予想外でした。なので、アメリカから帰国してから、「英語勉強しなきゃ!」と思って、当時より今の方が英語ができるようになりました。
–おぉ、やはりアクティブですね!ちなみに「海外がテーマ」とおっしゃってたのですが、海外のどのような所が好きですか?
ランゲージパートナーと「ケープコッド」というリゾートにて。
海外だと、なんというか、「ちょっと変わった自分になれる」という感覚があって、そういう所が好きです。「新しい自分に会える」と言いますか。
–「新しい自分」いいですね!
はい、「英語をしゃべっている自分が好き」というのもあるんですけど(笑)
–これから、海外で働いてみたいという気持ちはありますか?
旅行でロンドンファッションウィークに行った時の写真。
はい、単純に海外で働くというのもいいのですが、できれば「ファッション」をテーマにして海外で働きたいと思っています。そう思っていた時に、運良くイギリスのワーホリのビザに当選できたので、次はロンドンでチャレンジしたいです。
ただ、ボストンもそうだったのですが、私の場合、予期せぬ事態で他の国に行ったりとかもありえるので、そこはTwitter(@MyfairLady325)でちゃんと報告したいと思います(笑)
–おぉ、もう次の舞台まで決まっているのですね!「自分の人生を全力で切り開く真央さん」の姿がすごく素敵です!!これからも、人生を切り開いていくのを楽しみにしていますね!真央さん、本日はありがとうございました!