僕がトロントで感じた海外留学の意味やメリット。(大森峻太さん)

ナイアガラの滝
ナイアガラの滝。トロントからバスで2時間ほどで行けるそうです。

 

■多国籍で多様性が身につく都市「トロント」♪

 

–次は、トロントの魅力について聞かせてください。峻太さんが感じたトロントはどのような街でしたか?

う〜ん、僕はトロントは「本当に色んな国の人がいる街だなぁ」という感じました。

4年後に、ワーホリで同じカナダのバンクーバーにも住んだのですが、バンクーバーは「『アジア系の人』が多い」のに対し、「トロントは、『ヨーロッパの人や中南米の人』も多くいる都市」だと感じました。

 

–インターナショナルな街なのですね!であれば、街で聞こえてくる英語も色んな種類の英語でしたか?

トロントの日常風景
トロントの街の街並。街を歩いていると英語だけでなく、様々な言語が聞こえてきます。

 

はい、街では、色んな国の英語が聞こえてきましたよ。

後、言葉だけではなく、「チャイナタウン」や「ジャマイカタウン」などのような「移民街」では、その国の「文化」が体験できたりもしました。色んな国のレストランがあったりするので、食事も多国籍になりますし、僕はそういうのがすごくおもしろかったです。

トロントにいたら、本当に多国籍というか、多様性が感じられると思いますよ

 

–ただ、それだけ色々な英語が飛び交っていると、スタバとかで飲み物を注文するみたいな普通の事も、結構ハードル高そうですね(汗)

あ〜、それありました。最初の頃は毎回かなり緊張してましたし、予想外な事もたくさんありました。

ただ、これも学校と一緒で慣れてしまうとそうでもなくなりました。海外での電車やバスでの移動も最初緊張しましたけど、これも同じく、慣れてしまえば大丈夫になりました。

 

–やはり海外では「慣れ」というのがキーワードなのですね!峻太さんは、トロントでの生活で何が一番楽しかったですか?

トロントの街で友人たちと

留学中は、外国人の友人と出かける事も多く、そのおかげで英語力が伸びたそうです。

 

色々とありますが、僕がトロントというか、留学中に一番楽しかったのはやはり、これも多様性がポイントで、「色んな人種、色んな国籍の人と友達になれた事」です。

留学中に英語力が上がった事も、もちろんよかった事ではあるのですが、留学してみて、僕の中では一番大きかったのはこの事でした。

 

■生まれて初めて、手を使って食事!?一緒に暮らしたからこそできる異文化体験!

サウジアラビア人の友人たちと

同じホームステイ先だったスペイン人とサウジアラビア人。毎日家でいろいろと語り合いました。

 

–例えば、どのような出会いがありましたか?

例えば、語学学校のクラスメイトのスペイン人です。今でも連絡を取っていて、その友人に会うためにスペインに行ったりもしました。

後は、ホームステイ先がホストファミリーの他に僕みたいな留学生が5、6人いるような家だったのですが、そこに住んでいた留学生のうち4人がサウジアラビア人だったんです。彼らとの生活はすごく刺激的でした。

 

–サウジアラビア人というと、噂では、めちゃくちゃお金持ってる大富豪が多いと聞くのですがいかがでしたか?

ホームステイ先の寮の写真
ホームステイ先の寮の部屋。この手前側には机があったそうです。

 

大富豪かどうかはわかりませんが、確かにお金は持ってました(笑)

本人がお金持ちだったのかは、わからないのですが、聞いた所によると、どうやらサウジアラビアでは、留学すると1ヶ月20〜30万円くらいもらえるみたいで。

 

–30万も。。なんともうらやましい話。。。

はい、同じ学校のサウジアラビア人も一緒に住んでいたのですが、朝、遅刻しそうで僕が焦っている時に「まぁまぁ、タクシーで行けばいいじゃん。俺、払うよ。」って感じでした。

後、結構驚いたのは、夜中3時くらいに起きて、ご飯作り出した事です。話を聞くと彼らは、ラマダンで断食をしなければいけない時期は、日が落ちてからしか食事できないらしいんです。

 

–文化とはいえ、それは結構迷惑そうですね。。。

はい、僕の部屋がリビングの隣でしたので、夜中にすごくうるさくて大変でした(笑)その他にも、みんなで食事をする時に「お前も手で食え」って言われて、彼らと同じように手を使って食べたりとかもありました。

 

–大変な話ばかりですが、仲は良くなかったのですか?

夜のトロント
トロントの夜景。トロントは「カナダのニューヨーク」と呼ばれるくらいの都会。

 

いえいえ、仲はよかったですよ。確かにうるさかったですけど、すごくいい人たちでした。僕が暇そうにしいると話しかけてくれたり、一緒に遊びに行ったりとかしてくれてすごく優しかったです。

後、学校の話になってしまいますが、学校の友達たちとみんなでフットサルをしたのも楽しかったです。

 

–カナダでも、フットサルは流行っているのですね。

カナダというか、語学学校のクラスメイトですので、フットサルをしたのは、韓国人や南米の人たちとです。

なので、サッカーはみんなの共通言語みたいな感じだったんですよ。サッカーをやり出したら「誰が何人」とかも気にならなくなってくるのを感じました。

 

–スポーツって友達を作るのによさそうですね!

はい、ほんとおすすめです!サッカーではなくても、バスケで友達ができたりもしました。

 

–でも、話を伺っていると、本当にインターナショナルな感じですね。

近くの公園で友達たちとサッカー

サッカーをしている時の様子。「スペイン人のサッカーのうまさは恐ろしいほどでした」と紹介してくれました。

 

はい、これは多くの留学生の課題でもあるのですが、やはり、語学学校からスタートすると現地の友達を作るのって結構難しいと思うんですよ。イギリスでイギリス人の友達を作るとか、カナダでカナダ人の友達を作るとか。

 

–そういえば、語学学校には現地の人はいないですもんね。

はい。なので、逆に、カナダ人以外の留学生の人たちは みんな同じ境遇なので、友達になりやすいんですよね。だから、語学留学をすると、世界中の友達ができるのだと思います。

 

 

■留学後の変化〜英語を必然的に使うように〜

友達たちとレストランで
友人たちをお寿司屋さんに連れて行った時の写真。

 

–今でも、その人たちと交流はあるのですか?

はい、もちろん!Facebookでつながってますよ。この留学をきっかけによく海外に行くようになったのですが、僕の海外旅行はいつも「友達を訪ねに行く旅」です

 

–友達を訪ねに行く旅?

旅行中に再会した友人たち。
旅行中に再会した友人たち。

 

はい、新しい人に会いに行く事もあるのですが、基本的に、当時の友達や、この後に行った留学先の友達に会いに行ったりです。「あいつ元気かな?じゃーそろそろスペインに行くか」という感覚で行ってます(笑)。

 

–世界中に友達がいると、なんだか海外に行く事がもっと楽しくなりそうですね。

はい、友達がいると旅行もひと味違ってくるのを感じます。例えば、スペインに行くというと、普通、行き先がマドリードとか、バルセロナになる事が多いじゃないですか。

でも、それが、全然日本人が行かないガリシア州みたいな、あまり聞いた事がないような田舎の方になったりするんですよ。

 

–なるほど、日本人に来た外国人が、友達に会いに地方に行く感じに似てますね。

はい、それに近いと思います。

 

–やはり、留学に行ってよかったと思いますか?

 

それはすごく思います。「人との出会い」や「自分の可能性が広がった事」などを考えると、「やっぱ、留学に行ってよかったなぁ。」と感じます。

 

–峻太さんにとって、「人」や「友達」がキーワードなのですね。

はい。もちろん、僕はやはり「友達」と話しているのが一番楽しいので!

後、英語という意味では、2ヶ月という短期間ですけど、その後もトロントでできた友達のおかげで、帰国した後も必然的に英語は使うようになりましたので、自然と継続的に使えるようになりました。再会できた時が一番うれしいですけど、Facebookのチャットとかしたりでも楽しく英語が使えますし。

 

–留学後も英語を自然と使えるような状態ってすごくいいですね!

現在は外国人観光客のための観光ボランティア団体Japan Tour Guideを運営している

現在は、外国人観光客のための観光ボランティア団体「Japan Tour Guide」を運営している峻太さん。

 

はい。僕は「英語を身につけたい!」という目的で留学に行ったんですけど、実際に留学してみて、英語以上に得るものがたくさんあったと思います。

友達もそうですし、多様な価値観も感じられるようになりましたし。例えば、日本のニュースでも、海外の人はどう感じるか、直接、意見交換をする事ができるようになったので、ニュースの感じ方が今までとすごく違うようになりました。

 

–でも、慣れない海外での生活は、すごく大変だと思うのですが、いかがでしたか?

はい、やはりお話した通りに、最初は慣れない環境できつかったですし、留学中には、心も体もぼろぼろになってしまうくらい大変な事もありました。ですので、海外に住むという事は、決して楽な事ではないと思います。

ただ、その経験のおかげで、「これ以上の事は起こらないだろう。」と思えるようになって、先進国だけでなく、発展途上国にも臆せずに行けるようになりましたし、自分自身も成長できたと思います。

 

–友達ができただけではなく、苦難を乗り越えて成長もしたのですね!

大森峻太さんのTwitter。留学の事や、日々の活動などつぶやかれています。

峻太さんのTwitter(@shunta719)。留学の事や、日々の活動などをつぶやかれています。

 

 

はい、あくまで僕の個人的な意見なのですが、留学した事で、英語力というよりも「多様な価値観」に触れられたり、「様々なバックグラウンドを持った友人ができたり」した事、また、「(日本では常識と思っている事を)疑ったり」、「日本という国を外から知ったり」など、そういう日本にいては経験しづらいところにあると思います。

 

「友達ができた事」や「慣れない環境に飛び込む事ができるようになった事」など、現地でしか得られないものが得られる事が大事なのだと思います。

今は、どんどん語学学習の方法が増えてきているので、日本でも英語の勉強はできると思うのですが、留学に行く意味って、そういう事を経験できるし、自分を成長させてくれる事なのだと、僕自身、この留学をきっかけに感じました

たとえ、留学が短期間でも、そこで一回出会えれば、関係は長く続くので、機会があれば、僕もまた行きたいなぁと思います。

 

–峻太さんが留学を機に、自分の可能性を広げられたのがすごく伝わってきました!峻太さん、本日はありがとうございました!これからもこの経験を活かした活躍期待してますね!

 

 
 
榎本 晋作
28歳の時にワーキングホリデーでイギリスに。ロンドンでは留学エージェントの立ち上げを経験。在英中に立ち上げた自身のブログは日本ブログ村PV(アクセス)ランキング1位。帰国後『イギリス・ワーホリ留学ガイドブック』を電子書籍にて出版し、Amazon海外留学対策ランキング1位を獲得。高3時点での英語の偏差値は32。(今でも苦手です。)