「フランスの文化へ溶け込むための努力」が私を変えてくれました。(西海由希さん)
|ハロウィンでクラスメイトたちと
■持ち前の負けず嫌いでフランス語も徐々に上達!
–実際に現地では、フランス語についてはどうでしたか?
フランス語の文章を読む力を付けるために、大学での勉強に加え、読書が好きなので小説を読んだり、新聞や現地の雑誌をまとめたりして勉強したりしていました。
あと、これだけはしようと決めていたのは毎日、最低3人の知らないフランス人と話すことでした。
–どうして知らない人と毎日話そうと決めたのですか?
自分自身に緊張感を与えるためですね。知っている人と常に一緒にいると怠けてしまうと思ったので。とにかく毎日出かけて知らないお店や市場へ行ったり、大学で面白そうな授業に潜って初対面の学生に話しかけたりしていました。
–実際にやってみてどうでしたか?
留学中に新聞をまとめていたというノート
最初はとても大変でした。
例えば、お店で美味しそうなお菓子があって注文したんですね。自分では通じたと思ったのに、「あ〜マダムごめんなさい、あなたの言ってること全くわからなかったわ。」と言われたり、こちらがフランス語で話しかけても無視されたり睨まれたり、英語で返されたり。
–それは相当ショックですよね。。人によっては立ち直るのが難しそうですけど、それでも由希さんが諦めずに続けてこれたのは、なぜだと思いますか?
負けず嫌いなのが一番だったと思います。「このままじゃ悔しいし、一年もフランスに来ているんだから、時間もお金も無駄にしたくない。絶対話せるようになってやる!」って思う気持ちが強かったですね。
–素晴らしい強みですね!続ける中で、フランス語の上達を感じる瞬間はありましたか?
はい。続けていくうちにだんだんフランス語が話せるようになってくるのが実感できました。そうすると、フランス人の対応も徐々に変わってきたんです。
フランス人の友人を家でおもてなしした時に。由希さんの手作りだそうです!
–おぉ!例えばどんな時ですか?
フランスの空港でトラブルがあったときに、担当だった人が別の件で行かなければならない時間になってしまったんですね。その担当の人が、次の人に取り次ぐときに「この人困ってるみたいだけど、フランス語が話せる人だから、フランス語で大丈夫だよ」と言っているのが聞こえてきたんです!
–それは嬉しいことですよね!
あと、アパートの管理人とフランス語で会話できたことですね(笑)
–というのは?
フランスの新聞を使って勉強
最初の頃は私がフランス語で一生懸命話しても、絶対英語で返してきて。それが悔しくて、「絶対この人にフランス語で話してもらえるようになるぞ!」ってずっと思っていたんです。でもあるとき、「あなたはもうフランス語を話せる。これからはあなたとフランス語で話す」と言ってくれたのが、すごく嬉しかったです!
ひとつひとつの成長を実感できたことがモチベーションになっていました。
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