高校時代のドイツへの交換留学プログラムが、私の人生にもたらしてくれたもの(多葉田愛さん)

高校時代にデュースブルクの高校に交換留学プログラムで短期留学していた多葉田愛

高校2年生の春に交換留学プログラムでドイツのデュースブルクに留学されていた多葉田愛さん

 

■今回、取材させていただいた留学PERSON

海外留学体験談インタビューマガジン留学Person。

今回取材させていただいたのは、現在、都内の大学に通う大学四年生、多葉田愛さん(たばたあい、以下、愛さん)です。

愛さんは、高校2年生になる前の春休みに、学校の交換留学プログラムを利用し、ドイツのデュースブルクの高校に留学。現地ではドイツ人家庭にホームステイをしながら、高校の授業に参加し、現地の高校生活を体験されました。

この留学が初海外だった愛さんは、留学後に苦手だった英語が好きになり得意科目に。そして大学では英米文学を専攻し、ESS(英語サークル)に所属され、カナダ、ロンドンへと留学されました。

英語圏ではないドイツでの留学が、愛さんを英語好きにしてくれ、そして、その後の進路も決めてくれました。

「たった2週間の短期留学が、どうして愛さんの人生を大きく変えてくれたのか?」

今回は、そのストーリーを伺ってきました!

 

■「留学行くキャラじゃないでしょ!」と言われていた愛さんが留学をした理由

愛さんが留学前に憧れていたローテンブルクの風景愛さんが留学前に憧れていたローテンブルクの風景

 

–愛さん、本日はよろしくお願いします。

はい、よろしくお願いします。

 

 –まず、愛さんの高校時代の留学について教えてください。

はい、高校2年生になる前の春休みに、学校の交換留学プログラムを利用し、ドイツのデュースブルクの高校に2週間留学しました。

 

 –なぜ、ドイツに?

高校時代の愛さん
高校時代の愛さん

 

はい、高校がドイツ系の仏教高校だったので、交換留学のプログラムも行き先がドイツだったのがきっかけです。高校でもドイツ語の授業がありました。

 

 –おぉ、ではドイツ語は少しはできたんですね。

いや、それが。。

実はドイツ語は選択制で。取っている友だちは多かったのですが、私は取ってなくて、全然できませんでした。

 

 –あっ、そうなんですね(笑)英語はいかがでしたか?

私、本当に英語がダメで。。

担任の先生にも「英語をもっと伸ばせ」とか言われていたくらいで、中学の時は英会話が学年最下位でした。周りの友だちも「え?愛は留学行くキャラじゃないでしょ?」って感じで。。

 

 –今の、英語が得意そうな愛さんのイメージとは相当違ったんですね。そんな愛さんが、「留学をしよう」と思ったきっかけみたいなものはありましたか?

ノイシュヴァンシュタイン城
ノイシュヴァンシュタイン城

 

本当に理由は単純で恥ずかしいのですが、テレビ番組の「あいのり」がきっかけでした(笑)そこで紹介されていたドイツの景色にすごく綺麗で、「自分でその景色を見たい!」と思って。

 

–高校生らしい素直な理由ですね(笑)でも、他にも何かきっかけがあったように感じるのですが?

はい、実はもう1つあって。私は中高一貫校の内部進学組でしたので、中学から高校に進学しても環境の変化がほとんどなくて。それで「留学をきっかけに視野を広げたいな」と思ったのも理由としてありました。

 

–おぉ、考え方が大人な高校生ですね。

でも、これは今だから思う事で、やはり、当時は「ドイツの景色を見たい!」の方が大きかったと思います。

 

–周りに留学する友だちは多かったですか?

それが、私の周りにはあまりいませんでした。

高校生って部活に入ったりしていると、春休みは休みじゃないですか。私も当時はバトミントン部だったので、周りの友だちは部活をしている子が多くて。

なので、私も当時は「留学は英語クラブに入っているような子が行くもの」と思っていました。ただ、先ほども言った通りに「今の環境に飽きてしまった」というのもあったので、思い切って「周りが行かなくても行こう」と思い決心しました。

 

–なるほど、確かに私も高校時代は留学というと「自分とは関係ないもの」と常に思っていました。
ちなみに、これは初海外でしたか?

はい、小学校の時に親と旅行に行った事はあったのですが、実質これが初めての海外でした。

 

–初めての海外で、行く前に何か心配な事はありましたか?

本当に心配な事ばかりでした。持ち物の事もそうだったのですが、現地の人と仲良くなれるかも心配で。

同じプログラムを使って行く人たちは、事前に向こうでのホームステイ先の高校生を一度日本で受け入れて会った事があるのですが、実は私は欠員の枠に申し込んだので、受け入れ経験がなく、受け入れ先の子とは会った事がなくて。

メールでやり取りをしていて、「いい子そうだなぁ」というのは分かったんですが、なにせ英語も全然話せないし、実際に「持ち物の事を聞いてもよくわからない」という感じでした。

 

–あっ、英語は苦手でも、メールはできたんですね!

いや、全部翻訳サイトを調べて打つ感じで、今見たら恥ずかしいような文章だったと思います。向こうは10行で、こっちは2行、みたいな!

 

→【次ページ2/3】高校生が運転?授業中にお菓子!?愛さんが体験したドイツでの高校生活とは!?

 

 
 
榎本 晋作
28歳の時にワーキングホリデーでイギリスに。ロンドンでは留学エージェントの立ち上げを経験。在英中に立ち上げた自身のブログは日本ブログ村PV(アクセス)ランキング1位。帰国後『イギリス・ワーホリ留学ガイドブック』を電子書籍にて出版し、Amazon海外留学対策ランキング1位を獲得。高3時点での英語の偏差値は32。(今でも苦手です。)