「自由で活き活きしたポートランドのまちに魅了されました」(橋本安奈さん)
|Microcosm Publishing というLocalの人が作ったZINEがたくさんおいてあるZine屋さん。
ポートランドのディープでWeird(へんてこ)な文化が凝縮しています。
■安奈さんを魅了したポートランドとはどんな街?!
-早速ですが、ポートランドってどういう街なのですか?
若者がリタイヤした街と言われているみたいです。いい意味で。
「自分のやりたいことをやっている」。
ある日、カフェでバリスタの方と話していたら、その方は有名な大学院で博士号をとっていてとても優秀な方だったのです。それでも、最終的にはやっぱり「自分のやりたいことをやっているんだ」と言っていました。また仲良くしていた大学の友達もミュージシャンが多かったこともあってか、クレイジーなこと(ここでは言えないような。笑)をする人が多くて。自分の好奇心に蓋をせず、活き活きとしていて、魅力的な人が多かったと思います。そこから考えてみると、コーヒー、クラフトビール、レタープレス、ZINE、オルタナティブ、カセットテープ、もじゃもじゃのひげと大きいピアスの90年代風ファッションなどすべてのものが、きっと「好き」という感情から生まれて、それを否定したり抑えたりすることなく、まっすぐいいものが出来上がっているという感じがします。
-なるほど。自由であることを安奈さんも肌で感じられたのですね。
小さいとか大きいとか気にせず、自分のやりたいことをみんながやっていて、みんなでまちをつくっている気がしました。
“Keep Portland Weird”
ポートランドの人にとっては合い言葉みたいなもので、ポートランドを変てこにしていこうぜ!という意味の看板。
ポートランドはLGBTに優しい、つまり聖書(キリスト教)気にしない、変わった文化があるのです。これにより、奇抜なサブカルチャーが発達。
「なんでポートランドがこんなにいきいきしているんだろう?」と思いながら休日もまちを散策していました。よくファーマーズマーケットに行っていたのですが、地元で採れたもの「オレゴンで採れたもの、ポートランドで採れたもの」が売っていました。ふっと「まちの中だけで経済を回しているな」と感じたんです。ポートランドで生産されたものを、ポートランドの住民が消費する。街も潤うし、市も潤うし、なんかグルグル人もお金もポートランド内で回っているなと。
–みんなが自分のまちのことを気にしているのですね。
はい。「住みやすさ」はみんなでつくっているからなんですよね。ここは「Edith green bulding」という環境に配慮された建物に与えられるLEEDの認証を受けた建物です。そして手前にあるのは都会の中にあるのは「テリー・シュランク・プラザ」です。
ダウンタウンにも公園が多くて、お昼休みに会社員の方とか、子ども連れのお母さんとか、犬の散歩をしている方々をよく見かけました。私も休日は芝生でごろごろしたり、過ごしやすかったです
■自由にやりたいことをやりたいように頑張ろう。
–留学前と留学後で、安奈さん自身に何か変化はありましたか?
すごくありました!留学前は将来について不安だらけで。焦ったり我慢して、みんなの常識に自分を合わせようとしていました。でもポートランドで一度自分を解放したことで、自信もつき、焦りも消え、方向性がだんだん見えて来ました。自由すぎる文化に触れて、いい意味でもう前の自分に戻れなくなっていました。今はまじめにならない人生が得だなあと思うようになりました。
ずっと笑顔で過ごせたのはやりたいことをやってる友達に囲まれていたから。
–これから留学を考えている方にメッセージはありますか?
テーマを持っていった方がいいかなと思います。私の場合「視野を広げたい」「国際的になりたい」という目的はなく「ポートランドの住みやすさの秘訣を探りたい!」と目的をしぼっていったので、大学で勉強したこと、考えてきたことに確信が持てるようになりました。それと、趣味。私の場合は楽器を持って行きましたが大正解でした!趣味を通して渡米してすぐに友達ができましたから。
–安奈さんはポートランド内を堪能してその一つひとつのお店、建物、広場や空間を深く知っていったことがよく分かりました。お話を聞いていて私もポートランドに行って実際に見てみたくなりました。
これからも安奈さんが感じたことをどんど発信していってくださいね。
ありがとうございました。