僕がインドネシアの大学院に留学した理由(谷岡浩紀さん)
|大学時代に旅行で行ったインドネシアの古都ジョグジャカルタ
■きっかけは高校時代の教科書?踏み出した一歩と運命でつながったインドネシア留学!
–谷岡さんは、なぜインドネシアに留学しよう思われたのですか?
留学したのは、大学時代からずっと「留学したいなぁ」と思っていたのが理由です。留学先としてインドネシアを選んだのは、大学時代に旅行してすごく気に入ったのが大きなものでした。
たった10日間だけだったのですが、インドネシアにいると力が湧いてくるというか、行動的になれるような雰囲気を感じたんです!
–なんか話を聞いているだけでもワクワクしてきますね。でも、なぜインドネシア旅行に?元々興味があったのですか?
谷岡さんがインドネシアに興味を持つきっかけになったボロブドゥール遺跡
インドネシアに興味を持った理由は、大学受験の時期までさかのぼります。受験勉強中のセンター試験対策問題を解いていたら、そこで偶然インドネシアの「ボロブドゥール」という遺跡の名前が出てきて。
自分でも理由はよくわからないのですが、「ボロブドゥールって何なんだろう」と思って調べているうちに、だんだん「すごい精巧な仏教遺跡」である事がわかり、興味がわいてきました。とにかく「一回観てみたい!!」と思い大学生になって実際に行った感じです。
–ボロブドゥールという響きがよかったんですかね(笑)でも、興味を持ったものに対する行動力すごいですね!旅行した時にバンドン工科大学の事も調べて決めたんですか?
卒論修論発表をしている教室の風景
いえ、その時には、バンドンには行かなかったので、出願した大学4年生の時までバンドン工科大学の事は知りませんでした。
本当に偶然だったんですけど、大学の研究室にバンドン工科大学で修士号を取った留学生がいて、その人が「バンドン工科大学はいい所だよ」と薦めてくれたのがきっかけでした。
–あっ、では、留学するまでバンドンには行った事がなかったんですか?
はい、ありませんでした(笑)
–でも、世界史の教科書から興味を持って、実際に旅行したり、研究室で偶然の出会いがあったりなど、「好奇心」と「行動力」が運命を引き寄せた感じが素敵ですね!
ちなみに行った事がない都市、そして途上国に留学する事に不安などはありませんでしたか?
大学内のペデストリアン
「犯罪やデング熱のような病気」、後は「イスラム教の文化とかがわからない」とかそういう不安はありました。でも、確かに知らない所だしわからない事も多いけど、「それも含めておもしろそう。」という気持ちが勝りました。
■インドネシアの軽井沢でパリ?街では英語が通じるのか!?
谷岡さんが留学しているバンドンの街並
–ところで、バンドン、というかインドネシアはどのような場所なのですか?
よく言われているのが、インドネシアは東南アジアでもかなり大きな国で、人口が2億4千万人くらいいて、横幅はアメリカと同じくらいという事ですよね。ちなみにこの人口は世界4位です。ま、横幅が大きいと言っても国土のほとんどは島なんですけどね。
–めっちゃ大国じゃないですか!バンドンはどんな所なのですか?
バンドンの風景
バンドンはインドネシアの第三の都市です。第一が一番有名なジャカルタ、第二がスラバヤで、その次がバンドンと思ってください。
日本人に説明する時は「軽井沢みたいな所」とよく言っています。インドネシアってどこも暑いんですけど、バンドンは山の上なので涼しくて、インドネシア人からは「避暑地」みたいに思われています。あっ、「インドネシアのパリ」とも呼ばれているんですよ!
–インドネシアのパリ!?軽井沢と全然イメージが違うのですが?
バンドンの様子
ファッションが有名なんです。アウトレットとかブランドものの服の工場とかが沢山あって。なので産業でパリ、涼しいから軽井沢みたいな感じです。
–あっ、そういう事ですね。ちなみに、バンドンの街では何語を使われているのですか?
基本的に、街ではインドネシア語が使われています。あっ、でもどうだろうな、ジャワ語とかもあります。
–ジャワカレーのジャワ?
はい、そうです(笑)スンダ語、ジャワ語とか色々あるのですが、一応、共通語でインドネシア語があるので、それをしゃべっていれば会話は通じる感じです。
–という事は基本的に、みんなインドネシア語はしゃべれて、それ以外もしゃべれる感じなんですか?
バンドン工科大学の校舎
はい、基本的にそうです。教育レベルによって現地の言葉しか話せない人もいたりするのですが、基本的にはインドネシア語で通じる感じです。
–ちなみに谷岡さんはインドネシア語がしゃべれるんですか?
少し勉強してます。少しですが(笑)
–それで生活困らないんですか?あっ、もしかして英語が通じるとか!?
バンドンの街の様子
いえ、街ではあまり英語は通じません。バンドンでは街中でローカルの店やそこらへんに歩いている人相手には、ほとんど英語は通じません。でも、意外とインドネシア語ができなくてもそこまで困らずに暮らせています。
街中にWi-Fiが結構あって、カフェとかに入ると、GoogleマップやGoogle翻訳とか使って目的地とかインドネシア語を調べれますし。今はもうSIMカードがあるのでWi-Fiを探す必要とかもないのですが、来た直後はすぐにネットが使える環境がすごく助かりました。
もう一つが、インドネシア人がとても親切なので困ったことがあったら優しく手伝ってくれれるんですよ。片言の「ここに行きたい」みたいなこと言うと連れて行ってくれたりするので、生活をする上で、言葉の壁はそこまで問題にならないと感じています。
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