「フィジーで英語留学後に、オーストラリアで夢だった旅行会社での仕事に」(犬竹実由さん)

大学を休学してフィジー留学していた犬竹実由さん
大学を休学してフィジー留学していた犬竹実由さん

 

■今回、取材させていただいた留学Person

留学体験談インタビューマガジン留学Person。

今回、取材させていただいた留学Personはフィジーに7ヶ月語学留学をし、その後そのままオーストラリアに渡り4ヶ月ワーキングホリデーを体験した犬竹実由(いぬたけみゆう)さん(以下、実由さん)です。
高校生の頃から憧れていた留学。大学2年生時に休学し、夢だった旅行会社で働くということも実践されました。

 

普段は恥ずかしがり屋で人見知りという実由さん。そんな実由さんを海外での経験がどう変えてくれたのか? 途中日本が恋しくて帰りたい時期も乗り越え、成長した留学体験談をご紹介します。

 

 

将来は観光業界に進みたくて、高校3年生のから留学を考えだしました。

家の近所だった子どもたちと。

 

 

-実由さん、今日はよろしくお願いします。

よろしくお願いします。

 

留学から帰ってきてまだあまり日が経っていないので現地での感覚が残っていると思いますが早速海外での体験を教えてください。

 

私は今大学2年生なのですが、大学1年生を過ごした後、まずフィジーで7ヶ月の語学留学をしました。そしてそのままオーストラリアのシドニーに渡りワーキングホリデーに行きました。

 

一気に二か国で語学留学とワーキングホリデーと両方を体験されたのですね。

 

はい、語学留学をした後にそのままワーキングホリデーに行ったら自分の英語力もどれくらい伸びたか試せると思いました。

 

なるほど。フィジーに留学された方に初めてお会いしたのですが、どうしてフィジーだったのですか?

 

フィジー留学、流行っていますよ。安いので(笑)。

あと、私の母が中学生の頃、たまたま新聞で見た海外の方との文通募集に応募して、フィジーの方と文通をしていたそうなんです。それで母の影響もあってかフィジーには親近感がありました。

あと、私は将来観光系に進みたいと思っていたので。フィジーの産業は1位が観光、2位がさとうきびだから、私に向いていると思いました。

 

フィジーといえば海があってすごいリゾートのイメージがあるのですが実由さんはどこにいたのですか?

 

フィジーってインターネットで検索すると、きれいな海の画像が出てくると思いますけど、それは離島であって。私がいたのは首都から車で4時間のナンディ(Nadi)という所にいたので、毎日海に遊びに行くような所ではなかったです。田舎街です。

 

通っていた語学学校。

通っていた語学学校。

 

え、イメージと違いますね。

 

あ、でも映画館はありましたよ。映画館はキレイでした。

 

-滞在中はホームステイだったのですか?

 

はい。フィジーはインディアンがいるんですが、私はインディアンの家庭でした。

家は親戚もよく来るのでにぎやか。

家は親戚もよく来るのでにぎやか。

 

インディアン?ええと、、、ハンモックとか外で寝るんですか?

 

いえ、普通の家ですよ。むしろ暑いので家の中にいる方が多かったです。

結構大家族のような感じで、親戚とかが頻繁に家にきていてにぎやかなのが普通でした。

 

ちなみに、フィジーのホームステイって1日どれくらいできるんですか?

 

私のステイ先の場合ですが1日1200円くらいでした。(1日2食で、土日は3食付き)

でも、私はインディアンの家庭だったからか、昼食にカレーを持たせてくれました。

 

お弁当がカレー?

はい。というか3食カレーでしたよ。(笑)民族によって料理は違うみたいです。フィジアンはタロイモがよく出てくるみたいです。

よく食べたカレー。意外と毎日でも食べれてしまう。

よく食べたカレー。意外と毎日でも食べれてしまう。

 

■カフェでの勉強タイムも取り入れ、レベルアップ。

-高校生の頃から留学に行きたかったということは英語が得意だったのですか?

 

全く得意ではないです。むしろ苦手でした。私は附属高校出身というのもあって、大学受験の勉強をしていないんです。だからそんなに力を入れて英語を勉強した記憶もなくて。。。

そういえばフィジアンは英語をゆっくり話している印象でした。インディアンはインディアン英語で、喋るスピードは速かったと感じました。

 

 

では英語を勉強された語学学校での話を聞かせてください。

 

はい、学校には韓国、中学、モンゴルからの留学生が多かったですね。平日だと8時から14時半まであって、午前は文法や単語などの授業、午後はスピーキングでした。授業が終わった後は、カフェで勉強をすることを日課にしていました。

クラスメイトと、大好きな先生。

クラスメイトと、大好きな先生。

カフェでは宿題をしていたのですか?

日本からTOEICの本とか勉強道具を持っていっていました。“留学していました”という証明として点数で残したいなと思って。留学は「スピーキング。話すことがメイン」だと思うんですけど、自分なりのこだわりがあって。あと、家から学校が徒歩1分、とすごく近くて(笑)。毎日18時~19時くらいに帰っていました。

 

学校まで1分。近いですね。英語のレベルは上がりましたか?

 

毎週木曜日はテストがありました。

最初はレベル2だったんですけど、最後はレベル6まで上げることができました。

 

頑張ったのですね!何か印象に残っている授業とかありましたか?

 

毎週木曜日に「スピーチアソシメント」があって。即興スピーチなんですけどお題をくじ引きでひいて、出たお題をその場で頭で考えて話すんです。“日本人がなぜ英語が苦手なのか?”をテーマに話したこともありました(笑)。あと、お気に入りの先生っているじゃないですか。語学学校にいる間、ずっとお気に入りの先生に教えてもらうことができたので、伸びたと思います。それと…温かいフィジー特有かもしれませんが野外も使って、クラスごとにダンスとか出し物もしたりするんです。

 

即興スピーチ!緊張しそうです。でも英語の力をつけるにはいいですね。

即興スピーチのおかげで卒業する頃には堂々とスピーチ。

即興スピーチのおかげで卒業する頃には堂々とスピーチ。

■日本にいるみんながうらやましくて、帰りたい時期も。

 

一人での海外は初めてでしたよね。留学中、日本が恋しくなかったですか?

 

帰りたくなりました(笑)。Facebookとかで日本にいる友達の情報も見れる時代なので、みんなからしたら「フィジー留学いいな~」と思われていると思うのですが、逆に「日本での大学生活、楽しそう、いいな~」と思ってしまったこともあります。いつもそう思っていたわけではないですが、波がありました。特に3ヶ月目くらいで慣れてきた頃はそう思っていました。

 

インターネットが使えたということはたまに日本とSkypeで話したりすることもあったのですか?

 

はい、ありました。そういえば現地でWi-Fiルーターを買いました。1ヶ月3000円くらいでした。使い放題ではないので考えながら使っていましたけど、これがあれば家の中でもインターネットがつかえますし、便利でした。

卒業するクラスメイトがいるとレストランで送別会を開催。先生も一緒に。

 卒業するクラスメイトがいるとレストランで送別会を開催。先生も一緒に。

日本が恋しい時は日本と連絡を取るのもいいですね。そういえば休学することには抵抗はなかったのですか?

 

私は高校が附属校なんですね。だから特に、「附属生なのに、どうしてみんなと一緒の学年じゃないの?」とか思われるかな~とは思っていたんですけど、授業についていけなくなるとかそういう不安はなかったです。

 

それにしても大学の2年生で行くって早いですね。

 

実は留学の説明会に初めて行ったのは高校生の時だったんです。だから高校生の頃から留学は考えていて、いざ一年大学生をやってみて、やっぱり行こうと思いました。

あと、人生のネタとして。こう見えておもしろいことして生きたいんです。おもしろいことが好きだし、人がしていないことをするのが好きです。

 

日本に帰りたい時期もあったけど、帰らなかったのは実由さんはだんだんフィジーが好きになったのですね。

 

慣れない部分もありました。例えば虫はやっぱり多くて、、、長く滞在していても慣れずに苦手でした。でも虫がいても暮らさなきゃいけないので毎日工夫して頑張っていました(笑)。それと、ご近所さんと仲良くなれて、本当に好きで、よく遊びに行っていました。というか毎日ご近所さんに遊びに行っていました。

フィジー

 

人も温かいのですね。フィジーを語学留学先に選ぶ日本人もこれから増えそうですね。

 

もう、フィジーは本当に好きで、今から思うと多分“人”が好きだったのだと思いますが。私が留学した頃は、“日本人が通う語学学校”はフィジーに1つか2つしかなかったです。

でもここ半年くらいですかね、最近は大学でも英語を学ぶための授業を受けられるみたいで。フィジーでも日本人が英語を学ぶことができる場所が今どんどん開拓されていると思います。

 

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嶋谷梨沙
フリーランスライター。大学3年生の春にオーストラリア(ケアンズ)で3週間の語学留学。その後、休学して1年間のカナダへ2回目の留学。以降、ケニアやカンボジアなどの国で様々な活動を行う。キーワードは「ロハス」「マラソン」「ソーシャル」。2016年1月よりハネムーンマラソンに出発し、マラソン世界一周達成。