日本の高校を卒業後、エンターテイメントを学びにアメリカの大学へ留学!(吉田理恵さん)
|大学卒業式にて。
■せっかくの留学、興味があることは全部やりたい!
–2年制のコミュニティカレッジの後は、4年制大学に3年生として編入されたのですよね。
はい。まず、4年制大学に編入するに当たって専攻を変更しました。先ほどお話したミスコンでの経験や、母が着付け師という影響もあってか、ファッションにもすごく興味があったので、今度はそれを学ぶ事にしました。
ですので、学部も「パフォーミングアーツ」から「ファミリー&コンシューマーサイセンス」に変わり、ファッションデザインの勉強を始めました。
–結構思い切った決断でしたね。
はい、「せっかく留学しに来ているのだから、自分の興味があるものは何でも勉強してみよう!」と思い挑戦する事にしました。
–大学生活でどのような事が刺激的でしたか?
大学生活の中でも一番大変でやりがいがあったのは、授業の一環で参加した企業インターンでした。
単位取得のために必修だったのですが、「ビビロサンゼルス」というブランドのデザインハウスでインターンを経験できたのは私にとても大きな経験でした。
–インターン先は理恵さん自身で探されたのですか?
はい、自分で見つけました。
–見つけるのが大変なイメージがありますが。
正直、探すの大変でした。
留学生となると、企業側ももちろん「英語力大丈夫かなぁ」と不安があるみたいで、50社くらい連絡して書類や面接で落とされてしまいました。そんな中でも「1社でも見つかればいいんだ!」と思って必死に探し続けて、最終的に結構有名なデザインハウスに決まりました。
–タフな精神力大事ですね!具体的にどのような手順で探されたのですか?
日本とは少し違って、まず、向こうでは履歴書の他に、「カバーレター」と呼ばれる自分の持っているスキルや志望動機などを書く自己紹介文を送ります。
それで、書類選考が通れば面接です。面接は、「この会社で自分が働く事が、会社にとってどう利益になるか」が大事なので、とにかくそこをアピールしました。
インターン中にデザインしたドレスの原案。
–「具体的にこういう事ができます」って伝える必要があるのですか?
はい、必要だと思います。
でも、もっと必要だと感じたのは、「他人と私は何が違うか」を伝えることですかね?私の主観ですが!
やっとのことで決まったこのデザインハウスで4ヶ月間、学校に行きながら授業外の時間でインターンをしました。授業の課題としてやっているインターンだったので無給でしたが、自分のデザインが形になったりしてすごくいい経験でした。
–具体的にどんな経験ができましたか?
インターンの内容は、デザイン事務所のアシスタントとして勉強させてもらいました。
具体的には、映画とかであるようなメジャーを首から下げて、スチーミングを教わったり、次のシーズンにどんな色を使うか決める時に使うカラーパレットの準備をしました。スチーミングって蒸気で衣装のシワを伸ばしていくんですけど、意外と難しかったです。
他には、自分でドレスを1着デザインして、インターンの最後にはそれを作らせてもらいました。
自分でデザインしたドレスが形になっていくのでとてもやりがいがあったそうです。
–かなり本格的ですね。インターンまでできちゃうなんて、当初苦労していたスピーキング力にはもう困ることはなかったですか?
はい、この頃には日常生活にはほぼ困らなくなっていました。
英語力が一番伸びたのが、編入後の最初の一年だったと思います。一年が過ぎた辺りから夢も英語で見るようになってきます(笑)「夢を英語で見るようになると脳が英語脳になっているサインだよ」って聞いたことがありますが、まさにそうだと思います。
■また、LAに戻りたい!
LAの街並。高い建物が多すぎず、空が広いそうです。
–そうなのですね!でも、「英語で夢を見る」なんて憧れちゃいます!
最後に、少しLAでの生活の事も聞かせてください。噂によく聞くのですが、移動は本当に車でしたか?
はい、車でした。LAでの生活は基本的に移動は車があった方が便利だと思います。
–なくても大丈夫ですかね?
もちろん、車を持っていなくてもバスで移動は可能ですが、中心地でも、東京と違って建物と建物の間に距離があるので、やはりないと結構不便だと思います。学校やスーパーに行くのもちょっと遠いので。
後、田舎の街に遊びに行った時の事なのですが、日本のように時間に正確ではないので、バス停で3時間待ったことがありました(笑)
–3時間はすごいですね。。。日本の都心部だと電車が便利ですし、車を持っている留学生はあまり見かけないですが、LAだと費用に関してはどんな感じですか?
中古車が結構安く買えたりするので、私の周りでも持っている友人は結構いました。LA自体が、車社会なのでシェアハウスでもたいていの場合、駐車場付きでした。
–そういえば、LAの家賃ってどれくらいでしたか?
ロサンゼルスの街並。
確か、ルームシェアでかなり安い方だと、だいたい月700ドル(約77,000円)くらいでした。1人部屋でちょっといい所だと月1500ドル(約16万円)くらいだったと思います。その他にも、大家さんが部屋が余っているから貸していることもあって、それだと少し安いので私はよく利用していました。
–ちょっと高めですけど、それで駐車場ついているのはいいかもしれませんね。車や家はどのように探されましたか?
LAに「びびなび」というネット掲示板があって、車を買う時や家を探す時には便利でした。この掲示板はLA以外に、世界中色んな都市のバージョンがあるので、他の留学先でも使えると思いますよ。
–掲示板という事は、車も企業ではなく個人からの売買もあるのですか?
理恵さんが家探しや、車の売買等に使っていたロサンゼルスの掲示板(ポータルサイト)「びびなび」。日本語表示で日本語での情報探しも可能。
はい、アメリカは個人売買が結構多いです。
–知らなかったです!もし故障したら、保証に関しては売ってくれた人に連絡ですか?
多くの場合、そういった保証のようなものは無いので、車に詳しい人と一緒に見に行くのをオススメします。それでも故障することもあるので、ある程度は運だと思った方がいいかもしれません!(笑)
–アバウトな感じが、アメリカっぽいですね(笑)でも日本と違う暮らしが経験できて楽しそうですね。
やはり、また将来LAに住みたいなという願望や、何か今後のプランがありますか?
LAのビーチ。LAは都会すぎなくて住みやすかったそうです。
はい、今は日本ですけど、できれば、またLAに戻りたいと思っています。
前回は勉強のために行きましたが、今度はワーキングビザ(就労ビザ)を取得して働くために行きたいので、今は、ちょうど申請のための準備を進めているところです。
–おぉ、そうなのですね!ちなみに、どんな目標があるか聞いてもいいですか?
せっかくLAに留学していたので、いつか「ハリウッド映画に出てみたい!」っていう大きな目標があります!
というのも、前回はスチューデントビザ(学生ビザ)でしたので大きい仕事ができなかったんです。「学校で学んでいる事に近い内容、役立つ事」でないと許可が降りなかったので、ワーキングビザが無いと挑戦できない仕事がほとんどでした。
なので今は、まずはワーキングビザを取得するために、日本で演技の勉強をしながら準備を進めています!
–留学を通して次の目標が具体的に見つかったのですね!理恵さんが留学を通して、海外の大学に進学するという事を詳しく知ることができました。理恵さん本日はありがとうございました!またアメリカでご活躍されることを楽しみにしてます!