「自由で活き活きしたポートランドのまちに魅了されました」(橋本安奈さん)
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■ポートランド自体が自由を大切にしているのを肌で感じていましたから、快適でした。
-どこで暮らしていたのですか?
学校の寮です。寮は築100年以上の建物で。。。
住んでいた寮。
–え、築100年以上の寮?
はい。歩くと床がきしきし音がして、“お化け屋敷”っていう噂もありました(笑)。
でもお隣さんの作った料理を食べさせてもらえたりして。だから他の国の料理を楽しむこともできて交流できました。それと、ポートランドの人々は「コーヒーをゆっくり味わう」のが好きなんですよ。それに影響されたのか、寮でも新しい私の趣味に取り入れて、毎朝自分で豆を挽いてハンドドリップして、コーヒータイムを楽しんでいました。
–住めば都というか、安奈さんは自分で自分のいる環境を快適な空間にすることができたのですね。
ジャズの活動も素敵ですが、英語も上達されましたか?
そうですね、私のおすすめの英語勉強方法を生み出しました。毎朝、新しいフレーズを5つ自分の部屋で覚えて、その5つのフレーズを一日の中で必ず使うように心がけていました。実際に話したり書いたりして続けていくと、毎日5つずつ自分で使えるものを増やすことができました。
新しい趣味。自分でコーヒーをハンドドリップ。
–それは素晴らしいですね!英語も音楽も上達して一石二鳥な海外生活ですね。それに、インターンもされていたのですよね?
はい。元々興味のあった「まちづくり」「都市計画」に関して、『ポートランド市開発局(Portland Development Commission)』という“持続可能なまちづくり”をプロデュ―スする市100%出資の行政機関でインターンシップを経験しました。
–具体的に安奈さんはどんな業務をしていたのですか?
“ポップアップポートランド”(POP UP PORTLAND)という、ポートランドのスモールビジネス、ローカルブランドのことを紹介するイベントが留学中に、日本で開催されたのです。その日本でのイベントに使われる紹介文の翻訳を主に担当しました。
-インターン中は現地の方々にまじって活動していたのですよね?
はい、私の上司は国際事業部でポートランドのまちづくりのノウハウを日本やその他海外に提供する「We Build Green Cities」など様々な事業を担当していました。その方は日本人だったのですが、オフィスにいる周りの方々はもちろん現地の方です。
噴水が涼しげな、親子に人気のPearl Districtの公園。実は、元々は荒廃していた地区だったのです。
このPearl Districtの荒廃地区を買い取って、アーバンデザイナーに託し整備したのが私のインターン先のPDCです。
–インターンシップをする時は何かきっかけがあったのですか?自分で履歴書を配り歩いたのですか?
「都市計画に興味があるんだ」と周りに宣言していたら、先に留学に行っていた方に「じゃあ、私のいたポジションを引き継いでもられる?」と言ってもらえて。約5か月間インターンを経験しました。
–興味があることを口にすることって大事ですね。留学中の後半は学校生活に加え、インターンシップもされたということですよね?
はい、最初はやっぱりインターンをする余裕がなかったです。英語についていくのがいっぱいいっぱいで。後半は学校の授業もジャズもインターンも両立させることができました。
–それでは、いよいよ安奈さんがすっかり魅了されたポートランドのまちについて教えてください。
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