社会人2年を経て、人生を変えにアメリカへオペア留学!(杉田ゆう子さん)
|子どもを連れてプールへ。
■楽しすぎて1年延期!オペア留学の1日ってどんな過ごし方?
-同じ状況の子と会えるのは心強いですね。チェンジ後のホストファミリーはどんなお宅でしたか?
次の家は、とても優しくて素敵な家族でした!
ニューヨーク郊外で、当時5歳と3歳になる女の子がいるお宅にお世話になったんですが、子どもたちも本当に可愛くて。
実は私、本当は留学期間を1年で考えていたんですが、楽しすぎてもう1年伸ばしてしまったくらいです(笑)。
-そんなに素敵なお宅だったんですね!ちなみに、オペア留学の1日はどのようにすごすのですか?
子どもたちとお家でハロウィンパーティ
まず、朝は子どもより1時間くらい早く起きて朝食の準備からスタートです。
そこから、子どもが朝ごはんを食べている間にランチを用意して持たせて、上の子をスクールバスに、下の子を幼稚園まで車で送りました。
-現地で運転をされてたんですね。免許は必須なのでしょうか?
はい、日本での運転免許と、滞在中に使える国際免許を取得することが条件になっていました。
-国際免許は誰でも取れるのでしょうか?
ニューヨーク郊外のステイ先のお宅
はい、日本の運転免許証を持っていれば、免許センターで申請することができました!
オペア留学の場合、郊外のお宅へ行くこともあるので、免許がないと子どもの送り迎えが難しいそうです。
なので、日本であまり車の運転をしていないという人は、教習所などで練習したりなどして、脱ペーパードライバーをしていおいた方がいいかもしれません。
-なるほど!でも、朝、子どもに準備をさせて、車に乗せるのって大変じゃなかったですか?
そうなんです。下の子がイヤイヤ期で、何を言っても「イヤ!」と言われてしまって、最初はそれが悩みの種でした。
なので、「どうしたら言うこと聞いてくれるのか?」の答えを見つけるために、色々試してました。
“一緒にイヤイヤ言ってみたり”、”同じように泣いてみたり”、ちょっと発想を変えて”音楽を聞かせてみたり”などです。
-色々試されたんですね・・・。それは解決しましたか?
はい、半年後くらいには素直に聞いてくれるようになりました。
何が影響したかは結局わからないんですが、一緒にいる時間が長くなるうちに、お互いのペースがつかめてきたのかもしれないです。
-子どもがスクールに行っている間はどんなことをしてるんですか?
オペア留学生の友人とランチ。
子ども部屋を片づけたり、洗い終わった洋服をたたんでクローゼットにしまったり、夕飯の買い出しも行っていました。
それが終われば基本的に自由時間なので、学校に通ったり、ジムに行ったり、友達とランチもしてました。
-結構時間に余裕が持てそうですね!
そうなんです!自分の時間も持てるし、子どももなついてくれて可愛かったので、本当に毎日が充実していました。
-学校ではどんなことを学んでいたのですか?
ESL(English as a Second Language)といって、「英語を母国語としない人向けの英語クラス」を取っていました。
私は行かなかったのですが、お金を払えば現地の大学の授業も受けることができるそうです。
-子どもが帰ってきてからは、どのような仕事を?
近所をウォーキング中。
午後2時半頃には、上の子がスクールバスで帰宅するので、おやつを用意し、宿題を一緒にやっていました。そのあと、3時半~4時頃になったら下の子をお迎えに行きます。
あとは、夜ご飯の時間まで一緒に公園で遊んだり、習い事に連れていったりしました。
夕食後にお風呂に入れさせ終わったくらいでご両親が帰ってくるので、そこからはバトンタッチして家族の時間です。
バトンタッチすると、私は自由時間になるので、友達と飲みに行くこともたくさんありましたよ。
-夜も自由時間があるのですね!ちなみに、休日はどのように過ごされてましたか?
タイムズスクエアのカウントダウン
私の場合、土日が休日だったので、週末の2日間は「まるまる自分の時間」でした。
電車に40分くらい乗るとニューヨークに行ける便利な場所に住んでましたので、よく友達と出かけてましたよ。
友達以外だと、ホストファミリーと出かけることもありました。
“リンゴ狩り”に行ったり、子どもの”バレエ発表会”に行ったり。
あと、クリスマスの時期には「ツリーファーム」という所へクリスマスツリーを採りに行ったりもしました!
―クリスマスツリーも採りに行かれるんですね!他にはどんな事をして過ごしてました?
ロードトリップ中に友達と撮影
ほかは、友達と「ラスベガス」や「グランドサークル」という有名な絶景スポットがあるんですけど、そこへドライブ旅行したこともありました。
“ホストファミリーが旅行に行ってる間”も仕事はお休みなので、連休になったりするんです。
―なるほど!子どもが家にいないと休みなんですね!
ロードトリップでグランドキャニオンへ
はい、アメリカは夏休みを使って「1,2週間の旅行」に出る家庭が多かったので、その時は「私も1,2週間の休み」がもらえました。
この事は実は私にとって結構ギャップだったんです。というのも、日本にいた時は、「仕事ばかりの生活」で余裕がなかったのですが、アメリカでは忙し過ぎるという事もなく、まとまったお休みもきちんとあって。
ですので、日本時代とは違い、休日を全力で楽しみつくる事ができました!
■ホストファミリーと一緒に暮らすことで見えてきた、理想の「家族」。
節分の日にファミリーでお面をつけて撮影。
-アメリカの家族の中で過ごしていて、日本との違いは感じましたか?
私のホームステイ先が、比較的、裕福な家庭だったからなのかもしれませんが、「(私の知っている)日本の家庭と時間の使い方が全然違うな。」というのを感じました。
-時間の使い方というと?
ツリーを採っているホストファザー
おそらく日本の家庭では、家事って「親がやらなきゃいけない事」の最上位に来ると思うんですよ。
でも、私が滞在したお宅では、「家族との時間を確保すること」を何よりも第一に考えていました。
-子ども関係の家事をやってくれているだけでも、ご両親は、その分の時間は自由に使う事ができるのですね。
そうなんです。私の仕事で浮いた時間を、両親は「家族で過ごす時間」にあてる事ができるんです!
子どももご両親が帰ってきて一緒にいるときが、やっぱり一番嬉しそうなんですよね。もちろん、私にもちゃんとなついてくれてはいましたが(笑)。
-チャイルドケアの仕事を通して、自分の中で起きた変化はありましたか。
お菓子作りの様子
自分の両親への感謝を痛いほど実感しました。
子どものお世話をしながら、「私の親も私を育てていた時、きっとこんな風に大変だったんだろうな。」と、親の気持ちを考えるようになっていたように思います。
―自分で体験してみないと、なかなか気づかない事もありますもんね。
はい、実は、今回のオペア留学も最初は父に反対されていたんです。
―そうだったんですね!それは、どのような理由からだったのでしょうか?
「(その留学に行っても)資格がとれるわけじゃないのに、どうして行くの?」って。
でも、プログラムの内容や、今の状況をきちんと説明したら、最終的には好きなようにさせてくれて。
そのおかげで、かけがえのない体験ができた上に、自分の中の価値観も変化し、周りへの感謝もできるようになったように感じています。
私のワガママを認めてくれて、想いを尊重してくれた両親にはとても感謝しています。
-オペア留学で、「家族」に対する気づきも多かったのですね。
家族みんなでスキー旅行に行った時。
はい。おかげで、私が将来築きたい、「理想の家族」もハッキリさせる事ができました。
-それはどんな家族ですか?
ホームステイ先のお宅のように、「家族との時間を第一に考えた家庭」にしたいです。
この「家族」は、私と旦那さん、子どもだけでなく、「旦那さんの家族」や「私の家族」も含め、みんなです。
「一緒に住んでいる家族だけでなく、お互いの周りの存在を含め、大事にして過ごしていけるようになりたい。」
これがオペア留学を通して、強く感じたことでした。